25日に告示され、5人が立候補した大阪市長選挙。
いよいよ始まった大阪のダブル選挙だが、街頭演説ではある“異変”が起きていた。
■ダブル市長選には維新以外の主要政党は候補者擁立せず
大阪府知事・市長が「3度目の『大阪都構想』に挑戦する是非を問うため」として辞職したことにより行われる”出直しダブル選挙”。
25日に告示された大阪市長選挙には、届け出順に日本維新の会・副代表で前職の横山英幸さん(44)、無所属・新人の中条栄太郎さん(56)、無所属・新人のネペンサさん(51)、無所属・新人の千代知洋さん(58)、無所属・新人の林成典さん(52)の5人が立候補している。
また、22日に告示された府知事選挙では日本維新の会代表で前職の吉村洋文さん(50)と、無所属・新人の納藤保さん(44)、諸派・新人の大西恒樹さん(61)のあわせて3人が立候補している。
維新以外の主要政党は、「大義がない」などとして候補者の擁立を見送っている。

■維新関係者「反対派が今回から急に増えた」
そして25日、横山さんの第一声が行われた大阪市内では…
記者リポート:演説が始まっているのですが、周りで維新に反対する人がプラカードを掲げて歩いていて、演説がかなり聞きづらい状態になっています。
「28億、税金で無駄な選挙すんな!」「一番の二重行政は副首都!」などの大声が飛び交い、演説が聞こえにくいような仕草をする人もいた。
大阪維新の会の関係者は「これまでも反対派は数人はいたが、今回から急に増えた」などと話す。

■飛び交う“やじ”は「表現の自由」行き過ぎは”選挙妨害”と専門家
前回の2023年の“ダブル選挙”では混乱した様子はなかった。
維新から出馬した吉村前知事・横山前市長と、自民党などから自主支援を受けた候補者らが対決したが、「大阪都構想」は争点ではなかった。
しかし今回は、「大阪都構想はいらない」「国保逃れ」などと、維新の政策や不祥事を批判する人たちが演説会場に集まっている。
演説を聞いていた人:やじがすごいですね。びっくりしました。反対もあると思います。それは個人の問題なので。
こうした行為について選挙制度に詳しい専門家は…
立命館大学 小松浩教授:演説に対して、『それは事実と違うじゃないか』とかやじを飛ばす、そういう自由は憲法上“表現の自由”として認められている。ただ、やじで演説者の声が全く聴けないということになると、選挙の自由妨害になる。
大阪“ダブル選挙”の投開票は来月8日に行われる。

■青山和弘さん「線引き難しい」
政治ジャーナリストの青山和弘さんは“やじ”について「節度をもって」と話す。
青山和弘さん:やじの問題はこれまでもいろいろあって、意見を言ったり、声を届けたりするのは“表現の自由”です。一方で、演説そのものを妨害するためだけのために、いわゆる騒音のようなものを出すのは“選挙妨害”なので、罪に問われる可能性もある。
線引きは非常に難しいんですけれども、演説を聞きに来ている人もいるわけですから、その人たちの権利を守ることも大事なので、節度を持ってやってもらいたいと思います。
(関西テレビ「newsランナー」2026年1月26日放送)

