札幌駅付近で雪にハマりスタックした路線バス。
周辺にいた観光客が押して脱出を試みる。
さらにタクシーや、自家用車も。
2026年1月25日から札幌市内至るところで見られた光景だ。

観測史上最大の“ドカ雪”
札幌では、25日午後5時までの24時間降雪量が54センチと、1月として観測史上一番のドカ雪に。
「歩道なんですが、太ももが埋まってしまうくらいの深さになっています」(吉井庸二気象予報士)
歩道は雪に覆われ歩けなくなった。
さらに積み上がった雪山も2メートルをゆうに超える高さだ。

「本日大雪の影響により運転を見合わせております」(JR札幌駅のアナウンス)
JR札幌駅の電光掲示板は真っ黒に…。
25日は545本が運休し、移動できない人たちで終日混雑した。

「『なんで除雪に来なかった』という市民からの苦情が30件ほど入っている」(札幌市の担当者)
午後6時、札幌市はこの災害級の大雪に緊急除排雪実施本部会議を開催。
「パートナーシップ排雪は現状では今のところ見込めない」(中央区の担当者)
多くの区で、ひとまず排雪よりも除雪と道路幅の拡幅や人命第一を優先する方針をとった。

新千歳空港が「陸の孤島」に
そして陸の孤島となったのが新千歳空港だ。
「JRもバスも止まっていてタクシーも来れないと言っていた。とにかく帰る手段がない」(空港に足止めされた札幌市民)

新千歳空港では、空港と札幌などを結ぶ快速エアポートや連絡バスが、軒並み運休になった。
JRの運転再開を見込んで、駅へ向かう長蛇の列もできたが、約7000人が空港内に取り残された。
「(トマムの)アイスビレッジに行きたくて真冬の北海道に来てみたが、(北海道の)洗礼を受けた感じです」(広島県からの観光客)

そして一夜明けても、混乱は続いた。
「午前8時の札幌白石区と南郷通が交わる交差点です。先ほどから大粒の雪が降り、道路は渋滞しています」(小出昌範ディレクター)
市内各地で激しい渋滞が発生した。
国道36号も、道幅が狭くなっていて、車の進みはゆっくり。
歩道も狭い上にデコボコで歩きにくくなっている。
「今日は雪で車が動かないだろうということで徒歩で」(札幌市民)
雪にはまって動けなくなる車も。

市内の路線バスは、渋滞などで運行が難しい路線を中心に、26日も運休をしたり、迂回する便が多くなっている。
「JRバスが全部運休なので歩いてきました」(札幌市民)
「地下歩行空間では、25日夜こちらのスペースを開放し、一夜を過ごした人もいるということです」(吉村直人記者)
札幌市は雪の影響では初めて、地下歩行空間を開放し、300人以上が滞在したり、一夜を明かした。

また、小学校近くの通学路は…。
「通学路の歩道では除雪が進んでおらず、一人がやっと通れるくらい」(吉村記者)
さらに歩道が通れず、車道を歩くしかない状況の道もある。
札幌市は通学路の安全確保が難しいため、26日は210校が休校など臨時の対応となった。
「降りすぎ。自分の子供も小学校通っているので。道作ってあげたりですね」(札幌市民)
「道路脇に停められた車。いつからあるんでしょう。完全に雪にのみこまれてしまっています」(小出ディレクター)

こちらの住宅街では、除雪した雪を置く場所がなく、家の2階を超えるほどの高い山を作って積み上げている。
「4メートルくらいになっていますか?いつから?」(小出ディレクター)
「きのうから?木曜日くらいから酷くなってきたのかな」(札幌市民)

ごみ収集も、雪にハマりながらの作業のため、回収に時間がかかっている。
札幌市によると午後6時以降の収集になるエリアもあるということだ。

大雪の影響は物流にも
さらには、物流も。
「いつも午前7時ごろに(商品が)くるんですがまだ届いていない。2~3時間遅れるって聞いているんですけどまだですね」(店員は)

さらに影響は釧路市にも。
「納豆や牛乳、さらにはヨーグルトも品薄になっています」(沼田海征記者)
札幌近郊の物流センターから商品が納品されず、30品目以上の商品が品薄の状態だ。
27日まで影響が続く見通しだ。
