27日の公示日を前に行われた26日の討論会で党首から党首への直接質問も行われたわけですが、論戦の内容をここから詳しく見ていきたいと思います。
宮司愛海キャスター:
まず登壇したのが7党の党首です。討論会2部構成になっていまして、第1部が党首同士の討論、第2部が記者による質疑応答といった形で行われました。この党首同士の討論ですが、各党首指名して2回質問ができる形式になっています。一番多かったのが自民党の高市総裁への8問、半分以上が高市総裁への質問だったということになります。次いで中道の野田代表への4問だったということです。
青井実キャスター:
岩田さん、党首討論というのは基本的には与党の自民党に行くっていうのは多いんですか。
SPキャスター・岩田明子さん:
総選挙の時には最高権力者である自民党総裁に集中する。それから総裁選の時には一番勝っている、リードしている人に集中する傾向があります。
宮司愛海キャスター:
中道の野田共同代表に対しては4問ということでしたが、高市総裁に対してどんな質問があったのか見ていきます。物価高対策や少子化・外国人政策、衆議院解散について、そして日米関係などいろいろありありましたが、国民民主党の玉木代表は2回ある質問のチャンスで両方とも高市総裁を指名しました。内容も同じく消費税について2回質問をしたということです。さらに、玉木代表にも高市総裁から質問する場面があり、この2人だけで同じ消費税を話題にして3回やり取りが行われたという内容でした。
青井実キャスター:
争点にもなっているから詳しく、お互い知りたいとか聞きたいっていうところがあるんでしょうけどね。
宮司愛海キャスター:
やり取りを具体的に見ていきましょう。まず、玉木代表自民が掲げる飲食料品の2年間の消費税ゼロについて、自民党の公約とこの高市総裁の発言にずれがあると指摘しました。そのうえで実施時期を明確に教えてといった質問内容だったんです。これに対して高市総裁が自民党の総裁としては「国民会議でしっかり決めましょう」と。首相としては「国民会議で議論がまとまれば、今年の秋の臨時国会に提出してできるだけ早い時期に実施したい」と答えたということです。このやり取りを受けて玉木代表はこの説明が十分ではなかったということで、2回目も消費税について高市総裁を指名して質問しました。
その内容が「来年度内にやるつもりなのか明確に答えてください」という質問内容。これに対して、高市総裁は首相としての希望は「できたら年度内を目指していきたい」といった回答でした。高市総裁からの2回目の質問でも玉木代表を指名したということで、今度、国民民主党の公約である消費税の一律5%の財源について質問が行われました。これに対して玉木代表は今年の春闘を見て中小企業の賃上げが5%に至るかどうかで見極めて減税の可否を決定すると。「仮にやらなければいけない時には、ありとあらゆる財源を使ってやる」という回答をしました。
青井実キャスター:
岩田さんはこの議論どうみますか?
SPキャスター・岩田明子さん:
おもしろいなと思いました。与野党ともに消費税減税の方向であんまり違いが見えないとされる中で、現実路線で行けるのかどうかというのをお互い示している質疑だなと感じましたね。お互いにいつやるっていうのは明示はしていないんですが、それはやっぱり今回、消費税がすごく浮上したことで長期金利も上がりましたから、マーケットも見ながら現実路線をとりますということを両党首言っているように聞こえまして、非常に興味深くみました。
宮司愛海キャスター:
さらに、消費税を巡っては中道の野田共同代表も高市総裁へ質問しました。その質問の内容が中道が考えている減税の際の財源、ジャパンファンドについての見解を求めたわけですが、これに対して、高市総裁は「消費税率食品ゼロ恒久的にやることの財源にはならないと思っています」という答えをしたと。そうしますと、野田共同代表は高市さんの否定的、慎重な立場について「去年の予算委員会の時はファンドについて何かすごく明るい気持ちになりました、夢が持てましたと答弁していましたよね」という指摘をしたということです。
一方で、2番目に質問が多かった中道の野田代表への質問内容を見ていきましょう。経済成長の具体策や自民との違い、党の政策、米軍基地問題もありますが、中道の基本政策の矛盾点について質問されることが多かったようです。
青井実キャスター:
言っていることがやれるのかという実現性もそうですし、言ってることが違うんじゃないかという話もありますがきょうの論戦はどうみました?
SPキャスター・岩田明子さん:
第2部も含めて違いも少しずつ見てきましたし、最初に政策を見た時はあんまり違いがないじゃないかというふうに感じましたが、こういう論戦をいくつもやっていくと違い、それから現実性が見えてくると思いますのでもっと論戦をどんどん深めてほしいと思いましたね。
青井実キャスター:
そういう意味では実現できるのかという意味で見ていくのか、政策を見ていくのかどういうふうに見ていったらいいですか。
SPキャスター・岩田明子さん:
この政策だけを追求した時にどういう副作用が起きるのかというところも見せてくれる討論にするべきだと思いますね。長期金利が上がってしまった、こういう副作用に対しても処方箋を示せるかどうか、ビックピクチャーを見せてほしいと思います。