ある場所に用意されたレッドカーペット。
そこを歩くのは、おしゃれをした子どもたちです。
世界の第一線で活躍するファッションモデルが仕掛ける、子どもたちの無限の可能性を開放する新たな取り組みに迫ります。
山梨・南アルプス市にある「にこにこキッズ保育園」。
この日、保育園を訪れていたのはファッションモデルの前田一翠さんです。
これまで世界的ブランドのコレクションの舞台で活躍してきた前田さんが今、モデルの傍らプロデュースしているのが「KIDS RUNWAY」というイベントです。
前田一翠さん:
思いっきり自分らしく、一人一人が主役になれる世界観をつくりたい。ランウェイは一人一人が歩けて、そこに優劣なく自分らしく表現できる。
ランウェイに先駆け、子どもたちは衣装を製作します。
前田一翠さん:
きょうは三つの色をペイントしてもらおうと思います。一つ目は自分の好きな色。二つ目は友達の好きな色。最後に家族の好きな色。
真っ白なシャツに自ら選んだ色でペイントしていき、個性際立つ世界に一つだけの衣装の完成です。
そして「KIDS RUNWAY」開幕。
子どもたちがレッドカーペットを歩きポーズを決めます。
主役が限定的な一般的な発表会とは違い、子どもたち一人一人にスポットライトが当たるみんなが主役のランウェイです。
前田一翠さん:
“レッドカーペット”という特別な空間を一歩踏み出していく勇気。そこから子どもたち一人一人がランウェイを歩き、みんな主役として帰ってくる姿が成功体験として自信につながってもらえたら。
衣装作りからランウェイまで、子どもたちに想像力と挑戦する楽しさ、自己表現の喜びを届ける特別な時間を提供する前田さん。
実は、子どもたちが着用する衣装にもある思いが込められていました。
前田一翠さん:
富士吉田の織物。(保育園のある)山梨県の織物の白い生地で仕立てた。
全国各地で「KIDS RUNWAY」を開催する中、前田さんは衣装にその土地ならではの伝統工芸を使用し、子どもたちへ自分たちが育つ街の魅力も伝えていたのです。
前田一翠さん:
伝統的な工芸や文化、職人の美意識を大人になったときに“そういうシャツを着たな”と思い返され、それが誇りにつながったらと思います。衣装を通じ、ファッションを通じ、地域の人たちとつながっていくきっかけになればいい。