近年、東広島市や福山市、呉市などで自動運転バスの実証運行が行われていますが、広島市でも、20日から実際のルートを走る実証運行が始まりました。
【石井百恵 記者】
「JRあき亀山駅と安佐市民病院の間にあるロータリーを起点に、今日から実証実験が行われる自動運転バスには、こちらのバスが使用されます」
自動運転バスは、バスに搭載したシステムが信号を認識したり、障害物と車両との距離をはかって予測や判断を行い、車両を自動で走らせます。
広島市ではバス運行会社8社と官民共同で立ち上げた「バス協調・共創プラットフォームひろしま」が自動運転バスの普及を目指し取り組みを進めてきました。
20日は、広島市の松井市長など関係者およそ40人が参加し実証運行の開始を祝いました。
関係者を乗せ、いよいよ出発。
今回の実証運行では、運転士が乗車し、監視しながら走行します。
走らせるのは、実際に「広島交通」が運行している安佐北区可部の街を循環するルートです。
この路線にした理由は、片側一車線の平坦な道のりで自動運転に適しているためです。
センサーが赤く反応します。
バスが止まりました。
人やバイクが前を横断するのに反応していたのです。
【石井百恵 記者】
「今カーブに差し掛かりました。カーブでちょっとずつストップすることはあったんですが、ちゃんとまがっています。運転手さん、ハンドルを触っていません」
多少の揺れはあるものの5キロおよそ16分のルートを問題なく自動で運行しました。
この実証運行には地域の公共交通の未来が託されています。
広島市民の移動手段の推移をみると、自動車の利用が高止まりするなか、バスの利用は大幅に減少しています。
1988年にはおよそ30万いた利用者は2023年にはおよそ15万人と、35年で半減し、人口減少による利用の縮小は、交通事業者の経営を困難にしています。
更に運転士不足も深刻でこの5年でおよそ150人減少し、高齢化も進んでいます。
自動運転は地域の公共交通に空白地帯をつくらないための手段なのです。
【広島交通 手島 忠幸 社長】
「この計画は数年前からたてておりました。やっとこの日を迎えることができてうれしく思っているところです。非常に期待しております。安全を最優先に実証運行をさせていただければ」
実証運行は、来月6日まで事前予約制で行い、アンケートで課題を見つけて修正し、2027年度の無人運転を目指します。