阪神・淡路大震災から17日で31年。
高齢者や1人暮らしが増える中、防災の形が変わりつつあります。
新たな備えを取材しました。

千葉・松戸市。
1人暮らしの高齢者が暮らす一軒家です。

住人は「最近ちょっと地震が多い。1人で寝ていて怖いので」と話します。

1人で暮らす高齢者にとって地震への備えは大きな課題です。

そこで、掃除や引っ越しなど生活支援を行う業者に防災対策を依頼しました。

防災士の資格を持つスタッフがまず指摘したのが、ベッドのそばにある窓です。

ベンリー防災士・大川眞也さん:
飛散防止フィルムをガラスに貼った形になる。地震でガラスが割れてしまっても、破片などが家の中に来ないようにする。

大型の冷蔵庫も「耐震ベルト」でしっかり固定。
重い電化製品や仏壇などは動かして設置し直す必要があり、1人での作業が難しいといいます。

特に問い合わせが増えているのが「感震ブレーカー」です。
ブレーカーに重りを取り付け、大きな揺れが起きると電源が自動で落ちる仕組みです。

地震の後、電気が復旧した際に起こりやすい「通電火災」を防ぐ効果があります。

首都直下地震の新たな被害想定では冬の夕方、風が強い条件の場合、死者は約1万8000人、全壊や焼失する建物は40万棟に上るとされています。

ベンリー防災士・大川眞也さん:
1カ所で火が出たら延焼してしまう可能性がある。住んでいる地域を守るつもりで設置してもらえたら。

防災への関心の高まりを受け、店舗側も品ぞろえを強化。
生活雑貨大手のハンズ新宿店では、約400種類の防災商品を取り扱っています。

ハンズ広報部・森島由莉子さん:
昨年の青森の地震の前後1週間の売り上げを比較すると、防災用品は約2.4倍、防災食品は約2倍の伸び。

東日本大震災の被災者から非常食の食物アレルギーが心配だという声を受け開発された黒潮町缶詰製作所の「グルメ缶詰」は8大アレルゲンを使用せず、安心して食べられると人気です。

携帯トイレも売れ行きが好調で、直近1カ月で約2000個を販売しました。

揺れを吸収する耐震マットも家具の下に貼るだけで転倒を防ぐ身近な対策として利用が広がっています。

ベンリー防災士・大川眞也さん:
停電や断水などで使っていたものが使えなくなることもある。何が必要なのか、家庭で話し合い備えてほしい。