建設中の高い建物は「カミハチクロス」と言う複合ビルで、紙屋町・八丁堀の景色は日々、進化しています。広島市中心部の街づくりをツイセキします。

去年2025年の広島は何かと広島駅周辺が注目されましたが、2026年からは紙屋町・八丁堀エリアも目が離せません。

「『カミハチクロス』でございます」

メインストリート相生通り沿いに建設中の「カミハチクロス」。
高さおよそ160m。地上31階建てで2027年4月の竣工を予定していますが、すでに存在感を放っています。
12月末現在、建設工事はおよそ151mの高さに達しました。

その「カミハチクロス」。
商工会議所やオフィスに加え上層部には、外資系の高級ホテル「ハイアット」が手がける最高級のライフスタイルブランド「アンダーズ」が進出します。
広島市中心部では、他にも複数のホテルの建設が計画されています。

【広島修道大学商学部・川瀬正樹教授】
「広島の場合、特に欧米系の観光客が多い。だから今中国人観光客が減っていると言われていますけど、広島はそこはあまり影響がない」

広島修道大学の川瀬正樹教授は、今後も広島のインバウンド需要は見込まれると見ていますが、ある懸念を抱いています。

【広島修道大学商学部・川瀬正樹教授】
「元々ここはオフィスだったところがホテルになっている。オフィス需要が限界というかホテルのほうが需要が見込める」

「宿泊」とは対照的に広島の「支店経済都市」としての需要は時代と共に変化し、県外からの「転入」が減少していると指摘します。

【広島修道大学商学部・川瀬正樹教授】
「10年前に比べて(広島への)関西圏からの人口流入が20%以上減っている。そういうことがあるので、支店の規模が縮小しているかわりに出張で来る。最近ホテルが増えているのはインバウンドだけじゃなくてそういう側面もある」

広島は「転出超過」と言われていますが、データを見ると県内から県外への「転出」は近年、5万人前後で推移しています。

一方で県外からの「転入者」は減少傾向が続けています。
川瀬教授は広島で働きたい、広島に帰りたいと思える魅力的な「働く場」が必要だと訴えます。

【広島修道大学商学部・川瀬正樹教授】
「観光客が増えることはいいが、あまり増えすぎるとオーバーツーリズムの問題も出てきます。基本的には住んでいる人を増やしたい。適度に田舎で適度に都会な広島に戻りたい人は結構いるので、そういう人たちにいかに戻ってもらうかということを考えたほうがいいと思う」

相次ぐ再開発で、その姿を大きく変貌させる広島市。
国の内外から多くの人が訪れ、そして、誰もが「住みたい」と思える持続可能な街づくりへ。
「広島市民の力」も試されることになります。

《スタジオ》
街を歩いていて空を見上げた時に、随分と背の高い建物がここ数年で増えたなと感じます。
広島市内のホテルの建設計画ですけれども、このようにたくさんのホテルの建設計画があり、中には20階建てといったものもあります。この広島市中心部の景色は日々変わってますね。

【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人学部長】
「ものすごく発展していますね」

インバウンドの増加はあるんですが、転入をどうやって増やしていくか、この辺も期待したい。

【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人学部長】
「定住促進ですね。観光に来られた時に、『ここに住みたい』と思うような仕掛けをして、観光と両方で促進してほしいですね」

支店経済という形も時代と共に変わっています。時代に合ったまちづくりというのも必要になってきそうです。

テレビ新広島
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