愛媛県西条市の沖合で養殖されている特産の黒ノリの収穫が今年も12日に始まりました。今回もノリの色落ちが深刻になっています。
雪化粧した石鎚山が見下ろす西条市沖の燧灘(ひうちなだ)。海面から上げられた網にびっしりついているのは黒ノリです。この場所は加茂川の河口から3キロほどの沖の遠浅の海。今年は例年より2週間ほど遅れて収穫が始まりました。
この沖合では18人が黒ノリを養殖。西条市禎瑞の杉本真吾さんは、ノリの摘み取り専用の船で養殖網の下をくぐり、20センチほどに伸びた海の恵みを収穫していました。しかし今年も色落ちが見られました。
杉本真吾さん:
「色はないです。量はそこそこあるんですけど、やっぱり色なかったらつらいですね」
黒ノリの成長は例年並の一方、悩みの種になっているのは数年前から続いている色落ち。今年もノリが茶色っぽくなっていました。
原因は海がきれいになりすぎたことや、川から流れ込むはずの窒素やリン酸などの栄養塩が不足にしているためと見られています。
愛媛県によりますと、西条市ではこの対策のため、すでに2つの下水処理施設がノリを養殖する10月から3月の間、処理水の栄養塩の濃度を上げて放流。しかし水産資源が豊かな海を取り戻すためには、瀬戸内海沿岸の自治体が連携して対策に取り組む必要があると杉本さんは訴えています。
杉本真吾さん:
「今の現状では良くなるきざしはちょっとないですね。海の栄養を考えると規模が大きいので、行政とかこの中四国、瀬戸内海に面している全域で考えないといけないことだと思います」
今後、黒ノリの収穫は最盛期を迎え、杉本さんの養殖場では乾燥させた重さで例年並みの約7トンの収穫を見込んでいます。
西条市沖の黒ノリの収穫は3月下旬まで続きます。
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