玉城知事への出馬要請のニュースを受け、沖縄県知事選にむけて与野党の動きが加速しています。
11日には経済界などが主導する選考委員会が保守県政の奪還を目指し、候補者を絞りこみました。
今年秋に予定されている県内最大の政治決戦に向けた構図について與古田記者のリポートです。

玉城知事:
私がやりたい事はまだまだいっぱいありますし、それこそ鉄道が実現するまではやめられないのかなという気持ちも正直あります。ただそれは県民の皆さんのご判断にお任せしなければいけない

2025年12月の合同取材で、玉城知事は鉄軌道の敷設など新たに取り組みたい施策があるとして3期目に意欲をのぞかせました。

知事選に向けて、県議会の与党会派や労働組合など12の団体で構成する政党会派連絡会議は1月、玉城知事への出馬要請を決定し、13日に出馬を要請しました。

玉城知事は態度を明言しませんでしたが、関係者によりますと「意欲があり、3期目の出馬は既定路線」ということです。

2期目以降、玉城知事の支持母体”オール沖縄勢力”が支援する候補者が、市長選挙で連敗。

2024年の県議会議員選挙では与党が過半数割れするなど、玉城知事の求心力の低下が指摘されていました。

一方、2025年の参議院議員選挙では玉城知事が選対本部長を務めた高良沙哉さんが当選し、全県選挙での強さを見せつけました。

また、2025年12月の南城市長選挙では、玉城知事が応援した元県議の大城憲幸さんが当選。大城さんが県議会在籍時に所属していた中立会派が与党に合流しました。

与党に合流した無所属の会當間盛夫県議:
私と一緒に県議会を共にした南城市の大城憲幸市長が誕生しましたので、そういった面でも(与党会派の)新風のみなさんにも大変お世話になりましたので。(選挙協力について)会派としてしっかり話しながら結論を出していければいいかなと思います

玉城知事が3期目の出馬に向けて着実に足元を固めていくなか、12年ぶりに保守県政奪還を狙うのが自民党です。

島袋大自民党県連会長:
選考委員会で選ばれた方が沖縄をどうしていくのか、玉城県政にどう対応していくのか、(県知事選は)それをしっかりと問う選挙戦だと思っています

2025年、経済界や保守系市長で構成する候補者選考委員会が設置されました。

玉城県政については「辺野古移設を巡る国との対立が続き、その結果、国との協議が停滞し県民生活向上の取組みの遅れにつながっている」と指摘し、今回の知事選では「現実的かつ安定した行政運営を行える人物」を選考の基本方針として候補者を募りました。

1998年に革新県政から保守が県政を奪還した選挙の再現を目指し、政党色を薄め県民党の立場をとるとして、自民党は選考委員会には加わりませんでした。

選考の結果、11日には那覇市の副市長・古謝玄太さんを候補者とする事を全会一致で決定しました。

県知事選の候補者に選ばれた古謝玄太那覇市副市長:
20年以上前、大学時代からいずれは沖縄に戻って沖縄県知事を志して、誰もが挑戦できる沖縄を作りたいという思いをもってこれまで活動をしてまいりました。そうしたなかで今回1つのプロセスを前に進むことが出来たということで、大変身が引き締まる思いでございます

古謝さんは2025年12月に若手経営者の会から要請を受けており、古謝さんの出馬も既定路線と見られます。

選考委員会は今後、政権与党の自民党や日本維新の会などに協力を依頼するとしていて、事実上玉城知事の対抗馬となる見込みです。

「オール沖縄」と「自民」という知事選の構図が出来つつあるなかで動向が注目されるのが、長年に渡り国政で自民党と連立政権を組んでいた公明党です。

公明党県本部上原章代表:
県本部としても、あくまでも人物本位政策本位で判断をしていきたい。そう思っています」

公明党県本部の上原代表は人物や政策次第としていますが、今月開かれた自民党と公明党の集会にお互いが出席しあうなど、距離の近さが窺えました。

国政での連立は解消されましたが、自民党や公明党の関係者は「長年の信頼関係もあり中央のようにいきなり袂を分けるようなことにはならないのでは」と見ています。

25日には名護市長選挙が実施されるほか、国政でも衆議院の解散が囁かれており、県内政局の動きが活発化するなかで県内最大の政治決戦、県知事選挙に向けて早くも与野党が火花を散らしています。

沖縄テレビ
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