富山の食材を活かした本格おにぎりで日本の食文化を発信

富山の旬の味覚がぎっしりと詰まったおにぎりを提供する専門店「足軽おにぎり」が注目を集めている。寿司職人が手掛けるこの店では、上質な富山の食材を使った多彩なおにぎりが楽しめる。店は富山市の富山大和やグランドプラザから大通りを挟んで少し小道に入った場所にある。

2025年11月末にオープンした「足軽おにぎり」。店長の稲村優紀さんによると、開店のきっかけは海外からの観光客がコンビニのおにぎりで日本文化を体験している姿を見たことだという。
「海外の方たちが富山に来て、ジャパニーズカルチャーを感じるためにコンビニのおにぎりとかを食べている姿とかを見て、そうじゃなくて富山のおいしい食材がたくさんありますんで、そのおいしいおにぎりを食べてもらいたいというところから始まりました」と稲村店長は語る。
こだわりの食材選びと丁寧な仕事

夜は寿司店として営業している店だけに、おにぎりの具材も新鮮な富山の旬の味わいがつまっている。期間限定でカニとカニ味噌をあえた具材などもあり、サーモンを自分たちでフレークにしたり、ツナマヨもカツオから自家製で作るなど、徹底したこだわりが感じられる。

取材した吉國唯アナウンサーが最初に提供されたのは、意外にも「塩にぎり」だ。稲村店長は「富山のおいしいお米とおいしい海苔を味わっていただきたくて、塩にぎりから召し上がっていただいています」と説明する。

お米は上市町の契約農家から直接仕入れるコシヒカリを能登の羽釜でふっくらと炊き上げている。海苔も有明海の佐賀県にある高木商店から厳選して仕入れた特別なものという。基本に忠実な塩にぎりからは、素材の良さを最大限に引き出す職人のこだわりが伝わってくる。
人気の定食メニューと季節限定の贅沢おにぎり

店の定番メニュー「足軽おにぎり定食」は、塩むすびと好きな具材のおにぎり2個に加え、山菜の昆布締めと満寿泉の酒粕入りの豚汁がセットになっている。さらに具材の内容をグレードアップした「大名おにぎり定食」も人気を博している。
期間限定メニューとして、富山ならではの贅沢な具材を使ったおにぎりも提供している。取材時には氷見産の蟹を使ったおにぎりが登場した。

蟹バラと蟹味噌を和えたおにぎりは、濃厚なカニの味と味噌の旨味が感じられた。

稲村店長はおにぎりを握る際のこだわりについて聞かれると「ふんわりとした食感を出したいので強く握りすぎない、ただ、握らなさすぎると崩れちゃうので、ふんわりと形を整えるようにして握っています」と答え、その技を身につけるために「めちゃくちゃ握りました」と笑顔で語った。
職人技が光る極上のうなぎおにぎり


さらに特別なおにぎりとして、国産の山田うなぎを使った一品もある。店長自らが炙ったうなぎは、「ふっくらとした食感と、炭の香りもすごい強くて口の中で溶けるような食感」が特徴だという。鰻の身はふっくらして、皮目が焙ってあるので香ばしい。
富山から世界へ、おにぎりの魅力を発信
「足軽おにぎり」の今後の展望について、稲村店長は「まずは、富山の方々、県外から来られる方、海外の方に愛されて富山を好きになって帰ってもらえるようなきっかけづくりになるようなお店にしていきたい」と語る。さらに「ゆくゆくは海外にチャレンジしていきたい」と明かした。

富山、そして日本の幸をたっぷり詰め込んだおにぎり。「足軽おにぎり」はその魅力を富山から世界へ伝えていく。
(富山テレビ放送)
