明治から昭和にかけて日本を駆け抜けた蒸気機関車・SL。名古屋駅から姿を消して約60年、名古屋市科学館で「動く展示」として復活しようとしています。
■60年ぶりにSL復活
名古屋市中区にある名古屋市科学館で、SLの復活工事が進んでいます。特別に、工事中の施設の中を案内してもらいました。
名古屋市科学館の学芸員・藤本雅之さん:
「完成まであと3カ月ほどです。これがB6形蒸気機関車です」
B6形蒸気機関車は、明治37年にドイツで製造されました。引退後は名古屋市科学館で展示されてきましたが、再び車輪を動かそうと、修理や改修が進められてきました。ただし、今回は、蒸気で動かすわけではありません。
藤本さん:
「廃止されてから50年近くたっているので、石炭で動かすのは断念し、空気の力、圧縮空気で動かすようにしています」
■「鉄道ひろば」も2026年3月オープン
しかし、車輪が回ると車体が前進してしまうのではないでしょうか。
藤本さん:
「車輪の下にベアリングが付いているので、車輪が空回りする仕組みになっています」
今回は、展示するだけでなく、特別なイベントの際には運転体験も検討されているといいます。さらに、オープンしたらぜひ見つけてほしい、マニアックなポイントもあります。
藤本さん:
「動輪に、ドイツの製鋼メーカーの刻印が入っています」
車輪には「KRUPP 1904」の刻印が。
藤本さん:
「1904年に製造されたということです」
このほかに、実際に乗って楽しむことができる客車「オハ35 2001号」や、名古屋市電などが展示される「鉄道ひろば」が、2026年3月にオープンします。
藤本さん:
「科学の力が発達してきた、最初のころの様子を感じ取ってもらえればいいなと思います」
