2025年、北海道ではクマに関する通報が5000件を超え、過去最多を記録した。
2026年も年が明けてすぐにクマの痕跡が見つかっている。
2026年はどんな1年になるのか。
元日、北海道東部の厚岸町で散歩中の人が発見した足跡。
町内では5日にもクマの足跡が見つかった。

「あーゆーのがどんな動物の足跡か見ながら走ってるっていう感じですね」
「あれはキツネじゃないか。シカだと思って見たんですけど歩幅が狭いので」(いずれも北海道猟友会三笠支部・支部長 高崎梨徒さん)
北海道猟友会三笠支部・支部長の高崎梨徒さんは、三笠市からの依頼で年末から年始にかけて市内の山で見回りを続けていた。
この冬、三笠市では雪が少なく、クマが出てこないか心配する市民の声が市役所に寄せられていたという。
「冬になると葉も枯れて見通しも良くなる、夏はササで歩きにくい所も冬は雪があるのでスキーを履いて行ける」(高崎さん)

三笠市では2025年、公営住宅に体長約1.2メートルのクマがガラスを破って侵入。
クマは家にいた女性の前を通り過ぎ、玄関から外に出ていった。
高崎さんはこの公営住宅の周辺なども見て回る。
「一番驚いたのは家の中にエサになるようなものが全然見当たらなかった」
「なんで窓ガラスを割ってまで家に入ったんだろう」(いずれも高崎さん)

見回るのは車の中からだけではない。
「今写っているのが僕ら」
「車があったかいのでサーマルですごくわかりやすい」
「上からサーマルカメラで見たら簡単にわかると思われがちですけど、あったかいものってたくさんあって、沢とか湖、池とかもあったかい」(いずれも高崎さん)

この日はドローンを使ってもクマの痕跡は確認できなかった。

これは2025年9月にドローンが捉えた映像だ。
三笠市内の山で1頭のクマが不思議そうにドローンを見ている。
2025年の漢字一文字に選ばれた「熊」。
2026年もクマに振り回される1年になってしまうのか。

クマの生態に詳しい専門家は。
「春先、ドングリが地面に残っていないことになるからクマの食物が相対的に少ない」
「なので(市街地に)出没が増加する可能性がある」(いずれも酪農学園大学 伊吾田宏正准教授)
2025年はドングリが凶作だったため、2026年は山に蓄えがないとみられていて、春から市街地への出没に警戒が必要だという。

そして2026年は秋になっても。
「(2026年の秋)ドングリが不作ではなくても個体数は過剰なので人身被害や(市街地で)出没のリスクはあると思う」(伊吾田准教授)
秋になってもクマの出没は続くとみられている。

また冬もクマが冬眠するからといって、安心できないという指摘もある。
「冬眠というのはクマにとって望んでやっている行為ではない。穴のすぐそばでシカが移動している。容易にこれを仕留めることができるなと思ったら起きるというスイッチも入ると思う。これは読めないんですよね。私もこうだと断じることはできない」(札幌市ヒグマ防除隊隊長 玉木康夫さん)
年が明けてすぐに見つかったクマの足跡。
2026年も油断できない日々が続きそうだ。
