客「びっくりするくらい安い」…サラダにお茶、果物も付く大人気のお弁当

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お弁当や総菜が、とにかく安いという大盤振る舞いの店が名古屋駅近くにオープンした。コロナ禍を物ともしない人気の裏には、ある秘密と店長の思いがあった。

名古屋駅・太閤通口に7月にオープンした「八百屋ダイニングやすべえ」。午前10時半、店先で店長の鳴尾さんが弁当の準備をしていた。

ターゲットは近所の住民やサラリーマン。この日は、唐揚げにハンバーグ、サバの塩焼きなど8種類。値段はどれも400円。名古屋駅という立地を考えるとお値打ち。

男性客:
びっくりするくらい安いですよね。サラダがすごい。これで400円は他にはない

女性客:
おいしいし、安いしね。野菜とかいろいろ付くからありがたい。りんごまで付いています

正午になると、飛ぶように売れていくお弁当だが、皆さんが手にするのは弁当だけではない。弁当を買うと、お茶にカップサラダ、さらに果物まで付いてくる。これだけ付いても値段は400円。

しかも、このりんごは、鳴尾さんが午前3時に起きて、自ら長野県で仕入れた新鮮なもの。客にとってはうれしい破格のサービスだが、店はこれで採算がとれるのだろうか…

鳴尾さん:
とれるかとれないかっていったら、とれない。お客さんに少しでもお店を知ってもらったり、喜んでもらいたい思いでやっています

安さで大評判の「八百屋ダイニング」…店長は青果店の三男

午後1時には弁当は完売。
すると鳴尾さんは店を出る。向かった先は近くの青果店。鳴尾さんの実家の「安兵衛青果」。こちらも客から安いと人気の店だ。

この日、トマトは2つで100円、ごぼうも3本で100円。大根は1本50円と、野菜の高騰が久しい中、どれもうれしい値段。

鳴尾さんの父親を筆頭に家族で営むこの店では、朝 各々が市場へ出かけSNSで情報交換をしながら、お値打ちに野菜を仕入れている。鳴尾さんは、ここの三男だ。

鳴尾さん:
こちらの野菜をお店で使っている。八百屋である分、原価率が抑えられます

夜も驚きの安さ…入場料500円でドリンク1杯とおばんざいが食べ放題

安さがウリの青果店が営むお店だから店名が、「八百屋ダイニング」。
ではなぜ、青果店が弁当を出す店を別に開いたのか。

鳴尾さん:
食品ロス、捨てる野菜が出ちゃうのでそれを解消するために。あと父親がうちの野菜を使ったおばんざいのお店をやりたいということで、オープンしました

社会問題にもなっている「食品ロス」。激安で人気の安兵衛青果でも、野菜が売れ残ることがある。そこで父親が「おいしく食べられる野菜を捨てるのはもったいない」と、昼は弁当を販売し、夜は念願だったおばんざいをウリにした居酒屋を開いた。

午後5時、再び「八百屋ダイニングやすべえ」を訪ねると、青果店で仕入れた野菜を使ったおばんざいがズラリと並んでいた。

この日は、ゆでた枝豆をたっぷりのにんにくで炒めた枝豆のペペロンチーノに、じっくり煮込んだ大根に和風餡をかけた大根の煮物、それに青果店でも人気の手作りキムチがあった。

そして夜も驚きの安さ。入場料として500円を払えば、ドリンク1杯に野菜を使ったおばんざいが食べ放題だ。

男性客A:
おばんざい食べ放題っていうのはすごい。野菜が好きなのでありがたいです

男性客B:
八百屋さんがやっているので、体に良いものが食べられそう。おばんざいも種類があって全部おいしいです

鳴尾さん:
(食品ロスは)ちょっとずつ減っています。こんなに野菜が出る所は(他には)ないと思いますので、毎日の野菜の消費量は多いです

午後7時。鳴尾さんは、翌日長野に仕入れに行くため、早めに上がる。

鳴尾さん:
おいしいよとか安いねとか、言ってほしい。みんなの笑顔が糧になっているので。野菜は高い時期ですけど、その中でどの野菜が安くておいしいのかっていうのを探して、提供していきたいと思います

「八百屋ダイニングやすべえ」は、名古屋駅の太閤口を出てすぐ。

(東海テレビ)