東日本大震災で被災した宮城・名取市閖上。
その新たな特産品として定着しつつあるのが「閖上しらす」。
しらす料理を味わえるカフェが、2020年10月26日 閖上にオープンする。新たな挑戦をするのは、閖上の水産加工会社だ。

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名取市の閖上漁港。
10月20日、しらすが水揚げされた。この時期にとれるしらすは、4センチほどまで育っている。

寺田アナウンサー:
一般的なしらすのイメージと違う、ちょっと銀色

マルタ水産 専務 相澤太さん:
しらすが大きくなった状態…『かえりしらす』と言う。しらすからイワシになる途中…

水産加工会社3代目 初めての「カフェ経営」

競りに参加していたのは、相澤太さん(36)。
閖上で祖父母の代から続く、水産加工会社「マルタ水産」の3代目。

マルタ水産の加工場から400メートルほどのところに建つ、おしゃれな建物…10月26日にオープンする『カフェ・マルタ』。
相澤さんは、今回初めて「カフェの経営」という新たな挑戦に乗り出している。オープンを前に、先週 料理の感想を聞く試食会を開いた。

相澤太さん:
飲食店自体まるっきりしたことがなくて、完全に初めての新事業です。若い人に、閖上に足を運んでほしいのと、今どきっぽく、おしゃれにしたくて、こういう外観にしました

「閖上しらす」は希望の光

『カフェ・マルタ』で食べられるのは、閖上特産のしらすを使った料理。

アカガイに並ぶ閖上の特産品にしようと、4年前から県の許可を受けて、閖上沖でのしらす漁が始まった。それまでしらす漁の北限は福島・相馬市だったことから、「閖上しらす」は『北限のしらす』とも呼ばれている。
震災後、貝毒の影響で思うように漁ができない閖上のアカガイ漁師と水産加工会社にとって、「閖上しらす」は、いわば希望の光。

マルタ水産は震災の津波で工場が全壊。震災から5年後に再建した新しい工場で、釜揚しらすをメインに製造している。

相澤太さん:
地元水産業もなかなか厳しい環境の中で、新しく注目されるような商材(しらす)が増えて、非常に活気づいてます。閖上では鮮度の良いしらすがとれるのが一番の特徴。生しらすで食べることもできますし、釜揚げしらすで加工品にしても良い…良いしらすです

カフェで提供するメニューは、閖上しらすのおいしさを最大限に引き出し、見て楽しみ、食べておいしいがコンセプト。
こちらは、ふっくらとしたピザ生地に、生ハムとしらすをトッピングした「しらすピザ」。

そして、ジェノベーゼソースを絡めたパスタに、しらすをたっぷりと乗せた「しらすパスタ」。

さらに『カフェ・マルタ』オリジナルの洋風ライスにしらすをたっぷりと盛って、卵をトッピングした「しらすプレート」。
そして、このしらすプレートは、何と!

店員:
ストップといってくださるまで盛ります!

しらすを好きなだけ盛り放題です。試食会に招かれたお客さんの反応は…

試食会に来た人:
すごくおいしかったです。トロッとした卵もすごくおいしかったです。すごくおしゃれだなと思いました、女子ウケしそうな料理だと思います

試食会に来た人:
きょうはしらすのジェノベーゼをいただきました。ペペロンチーノっぽい感じに、ジェノベーゼソースがのっていて、しらすもその上にたっぷりのっていておいしかったです

料理の反応は、上々な様子。

マルタ水産 専務 相澤太さん:
震災前の活気ある港町・閖上になるように、我々 若い世代の人間が積極的に新しいことにチャレンジして盛り上げていけたら、そういうきっかけになればと思っています

閖上のにぎわいを、しらすで生み出す…
水産加工会社の新たな挑戦、『カフェ・マルタ』は2020年10 月26 日にオープンする。

(仙台放送)