福岡県内でイチゴ狩りのシーズンが始まりました。

生産の過程で避けられないのが傷などが付いた「廃棄品」ですが、こうしたイチゴを活用する取り組みが始まっています。

訪れた人たちが次々に頬張るのは、真っ赤に色付いた今が旬のイチゴ。

小郡市のイチゴ農園「白木のいちご」では4日、今シーズンのイチゴ狩りが始まり、ハウス内は早速にぎわっていました。

◆飯塚市からの客
「すごく甘くておいしい」
「イチゴが好きだから来れてめちゃくちゃ嬉しかった」

こちらでは3種類のイチゴを食べ比べることができ、中でも人気なのは福岡県のブランドイチゴ「あまおう」です。

◆白木のいちご 白木秀弥さん
「白いひもに葉っぱを引っかけているが、イチゴの実にも日がよく当たった方が艶も味も良くなる」

熟練の目利きで実を完熟させていますが、あまおうの栽培では課題もあるといいます。

◆白木のいちご 白木秀弥さん
「実が柔いとか固いとか(違いがある)。『あまおう』は柔めで、『おいCベリー』という品種は固め。『あまおう』の方が傷みやすかったりはある」

その繊細さゆえ、他の品種より傷みやすいという「あまおう」。

例えば…

◆白木のいちご 白木秀弥さん
「ちょっと擦れてる感じがあるので、ばい菌が入って腐り始めてるのかなと思う」

いわゆる「廃棄品」は多い時には1日バケツ3杯分で、年間約3トンに上ります。

◆白木のいちご 白木秀弥さん
「生産していたらロスが出るのはしょうがないかなと思う。頑張って育てたイチゴだから捨ててしまうのは申し訳ない」

こうした中、本来なら廃棄されてしまう「あまおう」を再び輝かせる取り組みが始まっています。

それが…

◆記者リポート
「福岡市のフレグランスショップでは、店の一番目立つところにイチゴシリーズが並べられています。こちらに使われているのが白木のいちごのあまおうなんです」

香水やハンドクリーム、アロマオイルなど、約15種類のアイテムが並びます。

原料の一部に白木さんの「あまおう」から抽出したエキスが使用されているといいます。

◆記者リポート
「いい香り。再現度がすごいです。イチゴの甘い香りがしっかりするんですが、それだけではくて、摘みたての甘酸っぱさも感じるような香りです」

◆フェルナンダ 九州エリアマネージャー 梶原あかりさん
「『おいしいイチゴですよね』といつも言っていただける。(あまおうなので)親近感がわくというか、『実際にあまおうを使用している』という表現だけでも贈り物などに選ぶ人がいる」

この会社では4年前から桃やリンゴなどの廃棄品を使った商品を手がけていて、新たにあまおうを使った商品開発を目指す中で、40年以上イチゴ栽培を続ける白木さんと出会い試作を繰り返しました。

◆フェルナンダ 九州エリアマネージャー 梶原あかりさん
「環境のためでもあり、農家さんのためでもあるというところで、いろいろなつながりがある商品だという気持ちで使ってもらえるとうれしい」

フレグランス商品としてよみがえった廃棄品の「あまおう」。

白木さんも、その可能性に期待を寄せています。

◆白木のいちご 白木秀弥さん
「もともと廃棄してたものだから、もうゼロじゃないですか。ゼロからまた1とか2とか3とか、色んなものが生まれていくのは生産者的にもありがたい」

白木さんのあまおうを使った「イチゴコレクション」は、2月末ごろまで販売予定です。

テレビ西日本
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