チームの強さの裏に”サイボウズ”の参入
2025年、プロバスケットボールB2リーグの愛媛オレンジバイキングスが激変した。前シーズン西地区の成績が5勝55敗のダントツ最下位だったのが、今シーズンは開幕序盤に10連勝と見違えるチームになったのだ。
その大きな要因はIT企業「サイボウズ」のクラブ経営への参入だ。
シーズン開幕を控えた2025年6月。サイボウズの青野慶久社長は会見を開き、愛媛オレンジバイキングスを運営する「エヒメスポーツエンターテイメント」の株式の50.15%を取得したことを発表した。
サイボウズ・青野慶久社長:
「このたび愛媛オレンジバイキングスの経営に参画させていただくことになりました。プロスポーツエンターテインメント事業としてサイボウズが取り組みます。強くするには、先立つものが必要だということで、私たちも資本と体制作りを協力させていただく。これによってバイクスは飛躍的に成長を遂げていくだろうと自信をもって見ております。」
ホーム開幕戦は満員の観客で快勝
サイボウズは1997年、松山市でITベンチャーとして創業。その後、急成長を果たし今では業務のシステム化を実現するグループウェア最大手となった。
サイボウズの青野社長は会見で、クラブ運営会社の会長として資本金の増強や選手・スタッフの人的支援などのサポートを行うと表明した。
B2リーグは10月に開幕を迎えた。
松山市総合コミュニティセンターでのホーム開幕戦には、ほぼ満席の2565人が駆けつけ、昨シーズン西地区3位の静岡を相手に83-58の大勝で勝利した。

気が付けば10連勝の快進撃!強さの理由は?
チームはこの後も快進撃を続け、気が付けば11月にはクラブ史上最多の10連勝に。しかもブザービートといわれる試合終了直前の逆転劇で観客を沸かせ、勝敗だけでなく観客を興奮に包む試合を繰り広げている。
昨シーズン5勝しかできなかったチームがなぜここまで強くなったのか?
愛媛オレンジバイキングスの西井GMを直撃した。
愛媛オレンジバイキングス・西井辰朗GM
「(Q今シーズンの強さの理由は?)補強が順調にいったことでこの順位が出ているのかなと思っています。去年よりも各スタッツ、個人成績で上位の選手を獲得できたので、そこがうまく機能しているかなと思っています。」
「昨季ブロック王だったマットハームス選手の獲得にも成功して、ミッチェルワット選手も高さでブロックや得点源としてインサイドで活躍してくれていますし、ハインズ選手は去年得点ランキング3位で、今年も上位にいてチームの起爆剤になってくれています。」

Bリーグの盛り上がりとともに浮上するアリーナ問題
もう一つ注目を集めているのがアリーナ問題。
来シーズンから始まる新リーグで「Bリーグプレミア」入りの条件となるのが、5000席以上のアリーナ整備だ。
松山市はJR松山駅西側に5000席以上のアリーナをメインに整備する基本計画を示しているが、青野社長はさまざまな可能性を視野に入れている。
サイボウズ・青野慶久社長:
「JR松山駅の南西部は非常に有力な案ではあるものの、土地の面積としては制限が割合あるエリアです。実は東側の方が広めに取れませんかっていうのもありますし、松山城の堀之内の方に行った方が実は広い面積が取れるというのありますし、隣の松前町に行くと、さらに広い面積が取れるかもしれない。今治の方に行くと、今コンベンションの施設を作ろうって案もあるので、そこと相乗りできる可能性もあるじゃないかと。砥部の方に行きますと、県の総合体育館がありまして、あそこ改修してかっこいい体育館にするっていう手もあるんじゃないかと思いますね。」

アリーナ建設はあらゆる可能性を視野に「最適解」を
青野社長は、あらゆる可能性を視野に多くの人と意見を交わしながら、「最適解」を出していきたいと語る。
サイボウズ・青野社長:
「アリーナの所は、自分でコミットして、お話をいろんな方としていきたいと思ってます。松山市とも直接お話致しますし、他の自治体でもお話があれば伺ってみたいと思いますし、松山でも、JR松山駅以外でも選択肢があるかもしれませんし、お金の集め方ですね、一番は。どういう形であれば、たくさんの方が出しやすいんだろうか。そのあたりも含めて、私は関わっていきます。いろいろ皆さん思いがあるというのはわかったんですけど、これを束ねていかないとね。いいアリーナができないと思いますんで、ハブのように動けたら」

2026年は愛媛オレンジバイキングスの躍進から目が離せない
来シーズンからのBリーグプレミアを見据えて全国でアリーナ建設が進む中、どのようにアリーナの議論が進むのか、2026年はさらに関心が高まる。
Bリーグのシーズンは2026年5月まで続く。12月時点で西地区2位につける愛媛オレンジバイキングスが新しい年になってどこまで躍進するのか、目が離せない。
サイボウズ・青野社長:
「今年は勝ちますよ。まずは今年はちょっとモード変わってねっていうところをね、まずみんなに見てほしいですね」
「(Q優勝争いも狙えそうですか?どうですか?)全然あると思いますよ」
「本当このバスケットボールというのをうまく育てることができれば、男性だけでなく女性も楽しめる。だからこんな、あの、地域スポーツに進化してくと思うんですよね。それをもっと愛媛県の人たちに楽しんでいただけるような、そんな仕事ができればと思います」

