巫女らが初詣客を迎える最終準備
福山千奈アナウンサー:
「手がかじかむほどの寒さに年の瀬を感じます。こちらの臨時授与所では新年に向けてお守りが並べられています」
ずらりと並んだお守りや絵馬。福井市の護国神社では、例年8月に縁起物の準備を始め、12月ごろからは、すす払いやお守りや絵馬を渡す臨時の施設の設置を始めています。
26日朝は、職員や巫女がお守りを一つ一つ並べ、初詣客を迎える最終の準備を行いました。
護国神社の宮川周子権禰宜は「午年はスピード感やエネルギーがあるといわれている年。新しいことにも挑戦し、不安があればぜひ護国神社に足を運んで良い1年にしてほしい」と話していました。
護国神社では、正月三が日で約5万人の初詣客を見込んでいて、初詣用の臨時の授与所は、1月1日から4日まで設けられます。
生花店は一気にお正月モード
福井市内のショッピングセンターでも、新年に向けた準備が進んでいました。
兵藤遥陽アナウンサー:
「クリスマスも終わり、正月用の商品がさっそく並び始めています」
生花店の店員は、午前中から正月用の商品への入れ替えに追われていました。
「きょうからは一気にお正月モードに切り替えて商品を増やしています」と話すのは、MissFlowerの井上鈴菜さん。
この店では、例年マツや南天などの縁起物をあしらった正月用のフラワーアレンジメントが人気で、30日と31日が販売のピークだといいます。
井上さんは「正月の花は長く続くご縁や健康、繁栄の意味が入っているのでみなさんに新しい一年を迎えてほしい」と話していました。
10万円を超える商品が半値に ミシンの福袋
そして、正月といえば「福袋」。変わり種の福袋も登場しています。
兵藤遥陽アナウンサー:
「こちら、なんと!ミシンの福袋です」
手芸用品を扱うこの店では、毎年恒例のミシンの福袋が人気です。
あすもやハンズの酒井哲社長は「ミシン業界はもともと正月は忙しくないが、景気よく福袋を販売してみたらヒットした」といいます。
店頭で10万円を超えるミシンが半値になるものもあり、毎年100台以上が売れていて、新年の分はすでに25台ほどの予約が入っています。
人気の背景には、正月から数カ月後に控える春の新生活があるようです。
酒井社長は「春の新生活、特に保育園・幼稚園の準備で通園バッグなどを作るのにミシンを求める人が多い」と話し、新年に向けた準備を着々と進めていました。