富山市の富士フイルム富山化学にバイオ医薬品の開発・製造拠点としては国内最大規模となる工場が完成し、23日に竣工式が行われました。

竣工式には富士フイルムの後藤禎一社長をはじめ、新田知事など来賓が出席しました。

富士フイルムが約600億円を投資して整備を進めているのはがんなどの治療に使われるバイオ医薬品を開発・製造する拠点工場で、薬品の抗体成分を抽出する工程に世界最大規模の容量の培養タンクが導入されるなど、工場の規模も国内最大級です。

富士フイルムはバイオ医薬品の受託生産に力を入れていて、新工場はすでに欧米で展開している施設のノウハウを取り入れた国内第1号の施設となります。

また、新工場の完成で製薬会社が多くバイオ医薬品の人材教育が進む富山県で生産拠点のモデルケースとして取り組み、海外に比べて遅れている生産体制拡大の起爆剤にしたいとしています。

*富士フイルム 後藤禎一社長
「需要は2030年で一兆ドルのビジネス。我々もそれにあわせて拡大していきたい。輸入超過になっている日本のために輸入超過のトレンドを変える工場にしていきたい」

工場は再来年に稼働を開始し、3年から5年で売り上げ100億円を目指すとしています。

富山テレビ
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