22日打ち上げに失敗したH3ロケット8号機について、JAXAはロケット先端の衛星保護カバーが分離されたあと、燃料タンクの圧力が急激に低下したと説明しました。
H3ロケット8号機は22日午前10時51分過ぎ、種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、第2段エンジンの燃焼が予定より早く停止し、衛星「みちびき5号機」を予定の軌道に投入できず失敗しました。
23日にオンラインで開かれた文部科学省の緊急会合で、JAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、「ロケット先端部分の衛星の保護カバーが分離されたあと、燃料となる液体水素のタンクの圧力が急激に低下していて、カバーの分離がトラブルの起点になった可能性が高い」と述べました。
その上で有田プロジェクトマネージャは、「総合的に失敗の原因を調査する」としていて、今後の打ち上げ日程に影響が出る可能性もあります。