最低気温が2.4度まで冷え込み、真冬の寒さとなった東京都心。
一方、年末年始は関東東北などで、10年に一度の高温になる予想。
すでに各地で異変が起きています。
山形・上山市にある「蔵王猿倉スキー場」では、川口豊社長によると積雪ゼロの状態だといいます。
12月19日にオープンしましたが20日・21と連日、異例の高温となったことで雪が解け、21日の昼ごろから臨時休業となりました。
蔵王猿倉スキー場・川口豊社長:
20と21日の暖気には参りました。14度ありました。あんなのは私は経験がない。それで(雪が)消された。
22日夜から人工降雪機を使って復旧を目指していますが、まだ再開のめどが立っていません。
最高気温14.2度まで上昇した福井・勝山市にあるスキー場「スキージャム勝山」は、20日に人工造雪機を使ってオープンしました。
スキージャム・石塚範康総支配人:
人工造雪機だけのコースですけど、来たお客さまは前向きに楽しんでいただいております。
本格的なシーズンに向けて、石塚総支配人も「一刻も早く、まとまった降雪を期待しております」と話します。
こうした異例の高温は、海の味覚にも影響しています。
富山県を代表する冬の味覚といえば、「氷見の寒ブリ」。
あふれんばかりにブリの切り身がのった丼は、この時期の名物グルメですが、今シーズンは日本海の北側の水温が高い影響でブリが不漁に。
人気のブリ丼は値上げを余儀なくされ、2024年より800円高い3800円に。
氷見市の漁港では安定的に出荷の見込みが立つと出される、「ひみ寒ぶり宣言」が出されていません。
さらに、返礼品にも影響が及んでいます。
氷見市役所 商工観光課・宮崎菜々子さんは「ひみの寒ぶりで寄付を多くいただいているので、その分止まっている形ではあります」と話します。