相次ぐ警察官を騙る特殊詐欺事件。現金やプラチナなどあわせて2600万円相当をだまし取られた男性が、巧妙な手口について語りました。
【被害にあった男性】「これで死ぬまで食べていこうと思っていたお金ですのでね...まさかそんなことしてお金を取ろうとしているとはなかなか思わない」
こう話すのは、大阪府内に住む70代の男性です。
先月中旬、男性の自宅に北海道警の警察官を名乗る男から「あなたは詐欺事件の重要参考人だ」などと電話が。その後、「あなたの財産を調べる必要がある」などと告げられ男のSNSに誘導されました。
そして「守秘義務誓約書」や、「預り証」などと記された書面データが送られてきたということです。
男性は言われるがまま、時価およそ1900万円相当の金やプラチナの板、現金700万円を玄関先に置いて部屋で待機していたところ、すぐになくなり、連絡も取れなくなりました。
【被害にあった男性】「私としては警察に協力してるつもりだったんですよね。私らの年代の人らはたいがいみんな引っかかるじゃないかと思いました」
その日、別の事件で大阪市内で現行犯逮捕された筒塩雄太被告(26)が男性宅から持ち去られた金品を所持。今月、再逮捕・起訴されました。
警察官を騙る特殊詐欺事件は先月末までで大阪府内でおよそ1100件被害総額は77億円にのぼるということです。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月22日放送)