井原市出身の彫刻家平櫛田中の代表作「鏡獅子」にまつわる木彫作品や石こうの原型などを展示し、作品を仕上げた技や作品への思いなどを紹介する企画展が井原市の美術館で開かれています。
22年の歳月をかけて完成した「鏡獅子」。平櫛田中を代表する作品です。
井原市の平櫛田中美術館で開かれている企画展では、「鏡獅子」の制作に関連した木彫作品や石こうの原型など65点が展示されています。
こちらは、田中が作品を制作する時に使った「星取り機」と呼ばれる道具です。田中の作品は、石こうなどの原型をもとにこの道具で木材に印をつけ彫っていく「星取り法」の技によって生み出されました。
また先郷土の知人などに宛てた書簡が紹介されていて、「鏡獅子」の制作過程や作品への思いを知ることが出来ます。
(平櫛田中美術館 柳沢綾子学芸員)
「田中さんの彫刻の技法にスポットをあてた展示になっている。「鏡獅子」の背景をしっかり紹介しているので見てもらえれば」
この企画展は2026年4月12日まで開かれています。