福岡・宗像市の高校で4年前、男子生徒がいじめを訴えて自殺し、母親が当時の上級生らに損害賠償を求めている裁判で、福岡地裁は上級生1人に165万円の賠償を命じました。
東海大学付属福岡高校の剣道部に所属していた侑大さん(当時17)は、上級生から下着を脱がされるなどのいじめを訴え、4年前に自殺しました。
侑大さんの遺族がいじめに関わったとされる当時の上級生4人に対し損害賠償を求めた裁判では、すでに3人と和解などが成立した一方、残る1人は「いじめではなくお仕置きだった」と主張し、請求の棄却を求めていました。
19日、この上級生に対する判決が言い渡され、福岡地裁は「侑大さんの尊厳を大きく損なった」などとして165万円の賠償を命じました。
また、侑大さんの遺族は19日、当時の顧問と学校法人に対しても損害賠償を求めて提訴しました。