鳥取市青谷町で見つかった1300年以上前の古代の幹線道路「山陰道」の遺構である「因幡国山陰道跡」が、国の史跡に指定されることが決まりました。

これは19日に開かれた国の文化審議会で答申されました。
国の史跡に新たに指定された「因幡国山陰道跡」は、鳥取市青谷町で見つかった古代の「官道」の4か所の遺構で、1300年以上前の飛鳥時代から奈良時代にかけて都があった近畿地方と山陰を最短距離で結んだ大規模な幹線道路です。

あわせて約700メートル遺構の調査で、日本海沿岸の平野部から丘陵部にいたる約3キロについて、古代の山陰道の状況が明らかになったほか、木の葉や枝などを敷き詰めて軟弱な地盤の強度を上げる「敷葉工法」と呼ばれる、当時の最新工法が用いられ、古代の官道では全国で初めて、急こう配を登るため幾重にも道をカーブさせる「つづら折り」が確認された点などが評価されました。

鳥取市教育委員会文化財課・加川崇専門員:
地域の宝が選ばれ格上げされ、大事にされていくんじゃないかと思いますし、指定を受けたからには地域の人と一緒になって残していくだけではなくて活用していきたい。

古代の「山陰道」が国の史跡に指定されるのは鳥取県内では初めてで、鳥取市は現地を歩くイベントなどを通じて、歴史を間近に感じる場所として活用したいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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