甘辛い割り下が牛肉や野菜に染み込む“すき焼き”に欠かせない卵。
ところが、物価の優等生といわれた卵は過去最高値となり、影響が“あの調味料”にも広がっています。
年の瀬が迫る中、19日に発表された11月の消費者物価指数は前年同月比で3%の上昇となりました。
クリスマスを前にケーキが7.4%、チョコが26.7%の上昇。
さらに、年末年始に人気のイクラが11.9%、昆布が15.4%、ホタテ貝が30.9%、そして餅は31.6%も上昇しています。
中でも目立つのが、卵の価格上昇。
農水省によると、先週の卵1パック当たりの平均小売価格は308円で過去最高値に。
鳥インフルエンザの影響でエッグショックといわれた2年前の価格を上回る事態になり、影響は広がっています。
「イット!」が取材に訪れたのは、都内にある人気すき焼き店「ひとりしゃぶしゃぶ七代目松五郎」。
お客さんが舌鼓を打つ中、店長は頭を悩ませていました。
ひとりしゃぶしゃぶ七代目松五郎・百瀬和輝統括店長:
(去年より1パック)150円ぐらい上がっているかな。結構厳しいですけど、卵をなくすことはできないので。
価格の変動が少ないといわれる高級卵を使っているものの、2024年より1パック150円の値上げ。
卵を追加注文するお客さんも多いといいますが…。
ひとりしゃぶしゃぶ七代目松五郎・百瀬和輝統括店長:
卵の価格を変えてというよりは、今までと同じ価格で楽しんで食べていただきたい。
そして、卵高騰の影響はあの定番調味料にも。
味の素は「ピュアセレクト マヨネーズ」など6品目を2026年4月から最大10%値上げすることを発表しました。
多い時には1日で卵100個、マヨネーズを1kg使用するというお好み焼き店「お好み焼 ねぎ焼 十々」では…。
お好み焼 ねぎ焼 十々・渡邉哲店長:
キャベツが下がってきたと思ったら急に今度は卵。卵が上がるとやっぱりマヨネーズも上がるんだというのが正直な感想。高いな、全てが高いなって思いしかない。
お店では以前、マヨネーズは無料でかけ放題でしたが今では有料に。
お好み焼 ねぎ焼 十々・渡邉哲店長:
なんでマヨネーズぐらいいいじゃんかみたいな感じで、昔の感覚でお客さまも言ってきますし、つらいですよね。
マヨネーズの値上がりに加え、卵の高騰が長期化していくとメニュー価格に影響が出てくることを心配していました。
卵の価格が安定するのはいつになるのでしょうか。