今年11月、広島市内の公立保育園で発生した園児の虐待事案で広島市は、虐待をした保育士と被害園児の証言に食い違いがあり新たな虐待行為を確認したと発表しました。

この虐待事案は先月17日、広島市内の公立保育園で保育士が、5歳児クラスの園児3人のこめかみ付近を叩いたほか、腕を強くつかみ、テラスに連れ出したというものです。

広島市の聞き取りに対し、当初、保育士は、広島市の聞き取りに対し、「それ以外の行為については覚えていない」と話していましたが、その後、園児にも聞き取りをしたところ、保育士の証言に誤りがあったことが発覚したということです。

広島市によりますと、ある園児は「ほっぺたを叩かれた。別の子は蹴られた」と話し、また別の園児は、「グーで頭をゴンされた(殴られた)」「叩かれていない。蹴られた」などと話したということです。

市が、この保育士に改めて聞き取りをしたところ、園児の頬を叩いたことや園児が座っている布団を引っ張り転倒させたことなどを証言し、市は、それらの事実を確認したということです。

新たな虐待行為が判明したことについて広島市は、「被害を受けた園児や保護者に改めてお詫び申し上げる」としたうえで、今後も調査を続け事実の解明とともに、再発防止の徹底に努めるとしています。

テレビ新広島
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