武器の「盗塁」にこめたプロ野球に臨む覚悟
野球の独立リーグ・愛媛マンダリンパイレーツで夢をつかみ、中日ドラゴンズに入団した松山出身の選手、三上愛介選手だ。武器の「盗塁」にこめたプロ野球に臨む覚悟とは。
ドラフトで中日ドラゴンズから育成3位指名
三上愛介選手(松山市出身):
「母も姉も自分に期待をしてくれていて、今まで支えてくれたので喜んでもらえてよかったなと思います」
2025年のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズから育成3位で指名を受けた愛媛マンダリンパイレーツの三上愛介選手・21歳。
外野手・三上愛介選手:
「野球を始めたのは小学1年生からなんですけど、兄妹の影響で幼稚園の時にはボールを投げたりしていた」

「地元からNPB入りを」独立リーグ入団で語った夢の実現
松山市出身。4人兄弟の末っ子で野球一家で育った三上選手。済美高校を卒業後3年前にパイレーツに入団した。当時の入団会見では…
三上愛介選手:
「自分の目標はプロ野球選手なので、地元からプロに行けるように、毎日努力していきたいと思います」
その後、今シーズン初めてレギュラーの座を掴むと俊足を活かし、リーグ2位の43盗塁をマーク。チームの独立リーグ日本一にも貢献した。
あの入団会見の言葉通り、夢だった「地元からのNPB入り」を見事果たした。

50m走は6秒、遠投120mの武器
三上愛介選手:
「脚を使った守備走塁と外野からのこの肩の強さを武器に、1年間アピールし続けたので」
三上選手の武器は足の速さと肩の強さ。50m走は6秒。遠投120mを誇る強肩。中日の担当スカウトも高く評価している。
中日ドラゴンズ・野本圭スカウト:
「肩や脚。バッティングはまだまだこれから力がついてくると思いますし、なにより元気がある。そこも魅力的な部分であったので。愛されるんじゃないかな、『愛』介だけに」

阪神で盗塁を武器にしていたコーチの存在が…
この足の速さから急成長した盗塁。今シーズン好成績を残せた背景には現役時代、阪神で盗塁を武器にしていた田上前野手コーチ(当時)の存在が大きかったと話す。
三上愛介選手:
「田上さんから教わったのは『動から動』という動き、構えですね。前までは正面にまっすぐ立って止まった状態だったんですけど、今は一歩引いて、常に揺れて動ける状態を常に作ってタイミングがあったときにすっと行けるような」

「愛媛」で育った「愛介」が「愛知」での活躍誓う
こだわりを持ち続けていた走塁に、さらに磨きをかけた盗塁数は、昨シーズンの約15倍に。盗塁数は3から43へと大躍進。今シーズンのパイレーツに欠かせない存在となった。
俊足、そして強肩を活かして。憧れのNPBの舞台で目指すのは…
三上愛介選手:
「自分が縁を感じたのは、自分の名前の愛介の『愛』は愛媛県の『愛』からとった。ちょうど行くところが愛知なんで、その縁も感じています」

地元「愛」を胸に、今度は愛知のファンを沸かせたい
三上選手は縁も感じたドラゴンズのユニフォームに袖を通し、意気込みを語った。
三上愛介選手:
「まずは支配下登録は通過点だと思うので、一日でも早く支配下登録されて、中日ドラゴンズが日本一になるために必要だと思われる存在になることが、自分の目標なんでそこに向かってやっていきたいと思います」
地元「愛」を胸に、今度は愛知のファンを沸かせたい…松山が産んだ韋駄天がプロ野球の世界でひたむきに前進し続ける。

