◆女性社長の比率過去最高を更新
四国地方に本社がある企業の女性社長の比率は10.6%と、過去最高を更新したことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。
民間の信用調査会社帝国データバンク高松支店が四国に本社がある約4万社を対象に調査し、発表したものです。
それによりますと2025年10月時点で、女性社長の比率は10.6%と前の年に比べて0.3ポイント増となっています。統計が残る1990年以降、過去最高ということです。
業種別ではトップが不動産で22.0%、次いで、サービス15.9%、小売13.7%などとなっています。
年代別では60歳から64歳が最多で13.3%ですが、75歳以上から79歳、80歳以上の2つの分類を足すと、75歳以上は23.9%となります。この数字を5年前と比較すると4.9%上昇していて、社長の高齢化に歯止めがかかっていないとみられています。
◆四国4県で女性社長比率が最も高い県は全国でもトップ 最も多い出身大学は?
県別では、徳島県が最も高く12.3%、香川県が11.0%、高知県が10.4%、愛媛県が9.6%となっていて、4県とも全国平均を上回っています。徳島県は全国の都道府県別でも4年連続のトップでした。
出身大学別では、トップは松山大学で23社、次いで、松山東雲短期大学と徳島文理大学がそれぞれ21社、徳島大学が19社、徳島文理大学短期大学部が17社となっています。
帝国データバンクでは、引き続き女性社長や役員管理職の割合は緩やかな上昇が見込まれ、女性社長の比率を高めていくにはライフイベントやキャリア、業種に合わせた女性起業家の育成・支援が求められているとしています。