アメリカの首都ワシントンにある文化施設「ケネディ・センター」の名称が「トランプ・ケネディ・センター」に変更されることになりました。
ホワイトハウスのレビット報道官は18日、ケネディ・センターの理事会が名称の変更を「満場一致」で決定したと明らかにしました。
トランプ大統領は2025年2月、この施設の理事長に自ら就任し、理事会のメンバーにも側近を送り込んでいました。
センターの名称に自らの名前が加わることについて、トランプ大統領は「非常に光栄だ」と語っています。
一方で、理事会に電話で参加した民主党議員は「私の音声は切られ、反対表明は許されなかった」として、満場一致だったとの発表に異議を唱えています。
また、暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領のめい、マリア・シュライバーさんはSNSで「自分の名前を加えることが許されると思うなんて、乱暴すぎる」と怒りをあらわにしています。
ケネディ・センターは、1971年に開館した全米有数の文化施設で、12月5日にはサッカーのワールドカップの抽選会がトランプ大統領も出席して行われました。
今回の名称変更をめぐり、政治介入だとの批判が広がっています。