JR仙台駅東口の人の流れが変わるかもしれません。歩行者の安全確保と渋滞緩和のため、ロータリー近くにあった信号機のない横断歩道が12月18日、廃止されました。
記者リポート
「午前2時半です。この先に横断歩道があることを知らせる、ダイヤマークが消されています」
JR仙台駅東口のロータリーの近くにあった横断歩道。18日は人通りが少ない時間帯に、白線を消す作業が行われていました。
20年以上前、地域住民の要望を受けて設置された、こちらの横断歩道。東七番丁通にあり駅の出入り口に近いことから、普段から多くの人が利用していました。
かつては駅裏と呼ばれた仙台駅東口ですが、近年は大型商業施設がオープンするなど、まちの姿は大きく変化。
そうしたこともあって近年は、人や車の流れにも変化があり、通勤時間帯や週末に歩行者の往来が絶えず、度々、渋滞が発生。
その結果、自転車が車の横をすり抜けたり、車の間を歩こうとしたり、重大事故につながりかねない、危険な場面も増えていました。
一夜にして姿を消した“横断歩道”。歩行者、ドライバーの反応はさまざまです。
歩行者
「急いでいる時だと渡りにくいので、心配、怖い、不安だと思う」
「迂回すると赤信号の待ち時間が長くて、電車に間に合わないとかになったらどうしよう」
ドライバー
「歩行者にとっては不便かもしれないけど、車の運転手にとってはよいことだと思う」
「まずなによりも安心です。歩行者が行ったと思い通過するチャンスかなと思い、もう一回左右を見ると、自転車がビューンと来る」
しかし、横断歩道がなくなった後も。
Q.ここ横断歩道なくなったんですよ
「え、そうなの!?」
Q知っていました?
「わかんなかった」
仙台東警察署によりますと、信号機の設置も検討されましたが、近くの信号機と距離が近く、基準を満たさなかったため、今回、廃止を決めたということです。
一方、同じ東口でも「ヨドバシカメラ」前の交差点では、18日朝、新たな横断歩道が設置されました。
交通環境が変わったJR仙台駅東口。再開発が進むまちにどう影響するのか。今後が注目されます。