いわゆる「年収の壁」を178万円まで引き上げる方向となりました。
自民党総裁の高市首相と国民民主党の玉木代表が18日午後5時から国会内で会談し、「年収の壁」を巡る合意文書に署名しました。
所得税の課税がされる最低ラインを現在の160万円から178万円まで引き上げます。
高市首相:
両党の間でなんとか関所を越えようと、2年越しで知恵を絞っていただいた結果。
また、年収665万円までの人を対象に基礎控除の上乗せを行うこととしていて、高市首相は「給与所得の納税者の約8割が対象となる。多くの納税者にとって一定の手取りの増加が実現する」と意義を強調しました。
国民民主党・玉木代表:
国民の皆さんから託されたミッションコンプリートということで、1つの区切りを迎えることができたことは本当に良かった。
今回の合意を受けた玉木代表は、2026年度の予算案について「成立に向けて協力をしていきたい」と述べました。
さらに先ほど、自民・国民で合意した内容について、日本維新の会と公明党を加えた4党でも合意しました。
年収の壁引き上げに街の声は…。
会社員(20代):
働き控えとかいわれているので、いいと思う。学生でも100万円ぐらいで働くのをやめておこうという声を聞いていたので。
会社員(60代):
上限を決めて働いているとか、12月働けなくなっている人を見ている。やはり、もう少し余裕を持って働けるのはいいこと。扶養を外れた時に主人に怒られました。勝手に外れてっていうのがあった。扶養手当が外れてもらえなくなるので、それを超えてしまうと。178万円まで働けるんだったら余裕を持って働ける。
会社員(30代):
とりあえず幅が広がったので働きやすくはなると思うが、母子家庭だとやっぱりそれをまた超えちゃうと手当が付かないとか出てくるので、実際その点ではどうなのかなって。
社会人(20代):
自分はもう社会人ですが、学生の時に103万円の壁があって収入ギリギリで親と話し合ったりしたので、もう少し早く上げてくれたらな。弟が学生で178万円まで上がったので、いっぱい稼いでもらって遊びとか有意義に使ってもらえたらな。
パート(50代):
(年収の壁を)超えないように気をつけてと子どもたちに。少しでも超えると扶養外れる心配があったので、子どもたちに年末近くなると気をつけてねと言っている。
自民党は19日、与党税制改正大綱をまとめる方針です。