■生徒数の減少、高まる私学志向が背景
生徒数の減少や私学志向の高まりを背景に、県教育委員会が2033年度までに県立高校のうち22校を統合して9校に再編する方針であることがわかりました。
県教委は、「少子化」に伴う生徒数の減少に加え、高校授業料無償化の影響で高まる私学志向を背景に、2033年度の入学者が1学年4学級を下回ることが見込まれる中山間地域以外の「都市部」の県立高校で統廃合を検討してきました。
関係者によりますと、県教委は2033年度までに広島市や呉市、東広島市などにある県立高校のうち22校を統合して9校に再編する方針であることがわかりました。
統合の時期は早くても2029年度以降とする方針です。
この方針に自治体からは疑問の声も…。
【尾道市・平谷祐宏 市長】
「1学年4クラス以下になるからということで、今回出されているのは唐突です。中山間地域と都市部を差をつけて考えることが良いのか悪いのか。議論は必要だと思っている」
県教委は来年1月に対象校をまとめた再編案を示すことにしています。
■再編の対象校は
今回の対象校です。
広島市周辺では海田高校と安芸南高校、呉市では呉工業高校と呉商業高校、宮原高校と呉三津田高校、続いて、東広島市では賀茂高校と河内高校、竹原市では竹原高校と忠海高校、三原市では三原高校と三原東高校、尾道市では尾道東高校と尾道北高校で、それぞれ2校を1校に統合する方針です。
このほか、安佐北区の高陽高校と高陽東高校、安佐南区にある安西高校の3校をひとつに集約。
さらに、福山市では松永高校、沼南高校、福山誠之館高校、福山葦陽高校と東高校の5校を再編するとしています。