SNS上で高額な報酬を支払うとうたい詐欺や強盗などの犯罪に加担させる「闇バイト」の恐ろしさを知ってもらおうと、秋田市の高校で15日、福岡県警の元警察官による講演会が開かれました。

秋田市のノースアジア大学明桜高校で開かれた講演会には全校生徒約680人が参加し、福岡県警の元警察官で、少年の非行防止のために長年活動している安永智美さんを講師に迎えて闇バイトへの対策方法を学びました。

安永さんは「社会の暴力や闇バイトは決して無縁ではない。身近に潜んでいる。頑張っている子ほどストレスを抱える。スランプに陥ったとき、そこにすっと忍び寄ってくる魔の手。テレビドラマだけの世界ではないことを知ってもらいたい」と呼びかけました。

闇バイトは、SNSで「短期間で高収入を得られる」とうたって募集をかけているのが特徴です。

犯罪グループとやりとりをすると、身分証などに記載された個人情報の送信を要求された上で、特殊詐欺の被害者から金を受け取る「受け子」や強盗の実行犯として行動するよう求められます。

もし闇バイトに応募してしまった場合は、すぐに警察に相談することが重要です。

生徒たちは、犯罪への参加を断ると個人情報を基に脅迫されるケースもあること知り、改めて闇バイトの恐ろしさを実感している様子でした。

秋田テレビ
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