財政健全化の一環で売り出された知事公舎。国が積極財政を掲げる中、県はどのような成長戦略を描いていくのか、静岡県議会の各会派が鈴木知事に2026年度の当初予算案の編成への要望を始めています。
県は12月16日、知事公舎の入札結果を発表。
落札したのは浜松市中央区のセキスイハイム東海で価格は7億1千35万円でした。
予定価格の2倍以上です。
1988年に建てられたこの知事公舎は閑静な住宅街にあり建物面積は330平方メートル、敷地面積は1430平方メートル。
川勝前知事までの3人の知事が使っていましたが、鈴木知事は財政健全化や行財政改革を掲げ知事公舎の売却はその象徴的な取り組みともいえます。
こうした中、17日県議会の最大会派自民改革会議から鈴木知事に手渡されたのは2026年度の予算編成への要望書です。
高市政権が「責任ある積極財政」を掲げるなか、財政の過度な緊縮は地域間競争に後れを取ると将来に向けた攻めの投資を求めました。
鈴木知事は「国の動向をしっかり把握し県としても取り組んでいく」と応じたということです。
自民改革会議・鈴木澄美 代表:
多面的にいろいろな課題を背負っている中での財政が厳しい運営になる。お互いに連携しながら次年度の予算編成に向けて取り組んでいきたい
17日は第2会派のふじのくに県民クラブもメリハリをつけた予算編成をするよう求めていて、県は厳しい財政状況の中でどのように進めていくのか注目されます。