今年も残り2週間。愛媛県の瓦の特産地・今治市菊間町にある工房では、今年も菊間瓦の製法で来年の干支の置き物を作っていて、作業がピークを迎えています。17日も職人が繊細な作業に勤しんでいました。
来年の干支「午」は、古くから神の乗り物とされ、力強く駆ける姿は「幸運の使者」ともいわれる縁起のいい動物です。
菊間町にある小泉製瓦の工房では、菊間瓦の製法で作る来年の干支の置き物を今年も作っていて、工芸士の小泉順子さんが粘土で作った馬の体を指の腹で滑らかに整えたり、専用の道具を使って目に表情を吹き込んだりするなど、一つひとつ心を込めて仕上げていきます。
小泉製瓦・小泉順子さん:
「ウマがさっそうと駆け抜けるように、幸せも駆け込んでくれたらいいなと思いながら作っています」
形作られたものは乾燥させたあと、窯で3日程かけて焼き上げると菊間瓦ならではのいぶし銀に輝く置き物が完成します。
作品は型を使わない一点もの。ハニワ調の素朴なデザインや金運アップを狙った「招き猫」ならぬ「招き馬」まで、工房にはユニークな置き物がズラリと並びます。
小泉製瓦では年末までに置き物を400個作る予定です。
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