12月16日の新潟県内は広い範囲で雨でしたが、この時期になると度々登場するのが、冬将軍です。そもそもの由来をご存じですか?冬将軍の由来や次の冬将軍のタイミングについて石黒菖気象予報士の解説です。
■冬将軍の由来とは?
12月16日の新潟県内は午後から雨の範囲が広がりました。
この時期になると度々登場するのが、冬将軍ですが、そもそもの由来をご存じですか?
冬将軍は、気象庁が決めた言葉ではないので明確な基準はありません。私は上空に大雪の目安となる強い寒気が入って、大雪となりそうな時に寒気の強さを冬将軍に擬人化させています。
そんな冬将軍の由来はなんと1812年、200年以上前にさかのぼります。
この年、フランスの皇帝ナポレオンが夏前にロシアに攻めこみました。長い戦いをしていたので、この年は冬の訪れがいつもよりも早く、早めに厳しい寒さがやってきたました。フランス軍は冬の装備を持ってきていなかったので、寒さに耐えきれず、ナポレオンは撤退に追いやられました。
このことをイギリスの新聞が、ナポレオンは日本語訳で冬将軍に負けた、と報じたことが由来になっています。(日本気象協会による)
■次の冬将軍はいつ…?
次の冬将軍はいつのタイミングになるのか…少なくともクリスマスまでは気温が高めで、ホワイトクリスマスではなく雨の可能性が高いです。
年末になるとこの時期らしい寒さが戻りまして、雪は降りそうなんですが、今の所冬将軍といえるほどではないと見ています。それでも一時的に寒気が強まる可能性はありますので情報を確認するようにしてください。