福岡市で14日、男女2人が刃物で刺された事件で、逮捕された男はアイドルグループ「HKT48」のメンバーを狙った可能性もあることがわかりました。
◆記者リポート
「午後2時です。山口容疑者を乗せた車が中央警察署から出てきました。後部座席真ん中に姿を確認することができます」
殺人未遂などの疑いで16日に送検されたのは無職の山口直也容疑者(30)です。
山口容疑者は14日午後、福岡市のみずほPayPayドーム1階で隣接するHKT48劇場のスタッフの男性の左胸を包丁で刺し、殺害しようとした疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと山口容疑者は劇場の常連客で、事件前に刃物を所持し、HKT48が出入りする場所を徘徊していたことなどからメンバーを狙っていた可能性もあることがわかりました。
一方、山口容疑者は被害男性から「出入り禁止になる可能性がある」という趣旨の注意をされていたことも新たに分かりました。
また、山口容疑者は春日市のコンビニで身柄を確保された際、刃渡り約20センチの包丁2本を持っていて、うち1本には血がついていたということです。
山口容疑者は「包丁は今月購入した」などと話をしていて、警察は計画的に犯行に及んだ可能性もあるとみて、動機と共に背中を刺された27歳の女性への殺人未遂容疑も視野に調べを進めています。