大学の統合・再編の道筋となるのでしょうか。教育や医療などの発展に向け静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学、静岡県浜松市が12月16日、連携協定を結びました。
協定を結んだのは静岡大学浜松キャンパスの工学部など3つの部局と浜松医科大学の医学部など2つの部局、それに浜松市です。
協定の締結により医学・工学・情報技術が連携することで、ものづくりや光技術といった浜松市の強みを生かし医療や産業の発展につなげていくことなどが期待されています。
浜松市・中野祐介 市長：
この地域から新たな教育・研究・産業・地域の人々の暮らしの向上に結びつけ、元気なまち・浜松を実現していくことにつなげていきたい
静岡大学と浜松医科大学を巡っては2019年、法人を統合する「1法人2大学」で合意しましたが、静大の日詰一幸 学長が2023年、「1大学2校案」を提案し計画は足踏み状態となっています。
こうしたなか、静大浜松キャンパスと浜松医科大学は11月には両者で、そして12月12日には静岡市とも連携協定を結んでいます。
相次ぐ協定には統合・再編問題を前に進めたいという狙いもあるといいます。
浜松医科大学・渡邉裕司 学長：
この協定の中で工学部・情報学部・電子工学研究所と医学部、そして自治体と連携することでできることがある。それを示すことでこういう意義があると理解してくれる人が少しでも増えればうれしい
浜松市・中野祐介 市長：
やはり統合再編という道筋だと皆さんに思ってもらえるような地ならし・環境作りにもつなげていきたい
両大学の協力関係を深める連携協定。今後の統合・再編に向けた動きが注目されます。
