福岡県久留米市で時速120キロを超えるスピードで車を走らせた上、追突事故を起こし3人に重傷を負わせたとして危険運転致傷の罪に問われた男の初公判が16日、開かれました。
肩にかかるほど伸びた髪を揺らしながら法廷に姿を見せたのは、危険運転致傷の罪に問われている野田隆徳被告(46)です。
起訴状などによりますと野田被告は今年7月、久留米市で時速50キロの制限速度を大幅に超える122キロでスポーツカーを運転して乗用車に追突し、当時50代の夫婦と孫の10歳の男の子に重傷を負わせたとされています。
3人はいずれも一時意識不明となりました。
16日に福岡地裁久留米支部で開かれた初公判で野田被告は起訴内容を認めました。
検察は冒頭、「野田被告は2009年から無職で障害者年金などで暮らしていたが、日産GTーRを購入し車上生活を始めた」「車は180キロが出るように設定していて、車両を急制動する間も無く衝突させた」と指摘しました。
弁護側は起訴内容については争わない方針です。
次回は2026年2月19日に被告人質問が予定されています。