自転車が関係する事故の増加で去年11月、自転車の酒気帯び運転に罰則が設けられた。運転免許停止のケースもある。死亡事故にもつながりかねない自転車の危険運転に厳しい目が注がれている。
酒を飲んだあと自転車で帰宅中に検挙
佐賀市では自転車の酒気帯び運転で市の職員が検挙され、懲戒処分を受けた。処分を受けたのは、佐賀市政策推進部の30代の男性職員。佐賀市はこの職員を懲戒処分とし、会見を開いて深々と頭を下げた。

市の人事課によると、男性職員は今年9月、仕事が終わったあと1人で佐賀市内で酒を飲んで自転車を運転し、帰宅する途中に酒気帯び運転で警察から検挙された。その後、11月21日付けで裁判所から罰金10万円の略式命令を受けている。

佐賀市は「市政への信頼失墜と公務員としての職の信用を傷つけた」として、12月12日付けで男性職員を停職1カ月の懲戒処分にした。

また、指導や管理が不十分だったとして課長級と副課長級の上司を文書で厳重注意した。
自転車飲酒運転で免許停止のケースも
自転車が関係する事故が増えていることから去年11月、自転車の酒気帯び運転に罰則が設けられた。
佐賀県内では今年、11月末までに自転車の飲酒運転で52件が検挙されている。また、自転車の飲酒運転で免許停止になったケースも6件にのぼる。

自転車の事故で相手を死亡させてしまうこともある。自転車の危険な運転に厳しい目が注がれている。
