11日から12日にかけて熊本市の路上などで乳児に異変が生じたにもかかわらず必要な対応をしなかった疑いで母親が、13日逮捕されました。
保護責任者遺棄の疑いで逮捕されたのは、熊本市北区八景水谷に住む会社員、坂田 友香 容疑者(34)です。
警察によりますと坂田容疑者は11日夕方から12日朝にかけて中央区坪井の路上などで1歳未満の息子に対して授乳しないなど生存に必要な保護をしなかった疑いが持たれています。
11日夜、坂田容疑者と息子が家にいないのに帰宅した夫が気付き、警察に届け出ていました。
その後、坂田容疑者が12日午前7時ごろ家族に居場所を伝えた上で「息子がぐったりしている」と連絡。
家族から通報を受けた警察が現場で息子を抱っこして座り込んでいた坂田容疑者を見つけ保護しました。
息子は発見時、心肺停止の状態で熊本市内の病院に搬送。
その後、心肺は再開しましたが、意識は戻っていないということです。
警察は、息子に対する保護責任者遺棄の疑いで13日午前、坂田容疑者を逮捕。
坂田容疑者は調べに対し、容疑を認めていて、「授乳しなければならないし、気温が低かったので寒さをしのげる場所に移動しなければならないという気持ちはあったが、結果的に考えることができなかった」と供述しているということです。
警察は動機や当時の詳しい状況などについて調べを進めています。