この冬一番の寒気の影響で、警報級の大雪が襲った北日本。
各地の状況を取材しました。
12日、青森や北海道などで再び大きな揺れが。
午前11時44分ごろ、青森・東方沖を震源とする地震があり、北海道、青森などで震度4の揺れを観測しました。
この地震で岩手県沿岸を含む北海道から宮城県の太平洋沿岸に一時、津波注意報が発表されました。
8日に震度6強の地震が発生した青森では、12日午後5時50分現在も後発地震注意情報が継続中。
引き続き、警戒が必要です。
地震があった北日本では、この冬一番の寒気の影響で警報級の大雪に見舞われました。
積雪が149cmと、この冬、最も多くなった酸ヶ湯。
除雪作業で集まった雪は、記者の背丈を超えるほどです。
そして、時折吹き付ける激しい吹雪が体力を奪います。
一方、雪がもたらしたのは神秘的な光景。
観光客からは、「冬景色もすごくキレイで幻想的。車は大変なんですけど、貴重な体験なのでよかった」と感激の声が上がりました。
まるで深い霧の中にいるような光景となったのは北海道。
札幌市では、最低気温がマイナス6.5度と今シーズン一番の寒さとなりました。
一方、最低気温が5.8度と冷え込みが強まった東京都心。
千代田区の立ち食いそば店「そば千」では、寒い朝に温かい一杯を食べようと多くの客が訪れていました。
店内が満席となったため、寒空の下でそばをすすり体を温める客の姿がありました。
朝から強風が吹き荒れていたのは、東京・お台場。
ベビーカーを押して歩く母親は、強風にあおられ、なかなか前に進めません。
関東では各地で冷たい北風が吹き荒れました。
最高気温が氷点下1.3度となったのは、群馬県にある人気の温泉地・草津。
最大瞬間風速は19.6メートルを観測し、名物の湯畑では湯気があっという間に風に流されていました。
辺り一面銀世界となった群馬・みなかみ町では、階段が雪で埋まり、段差がどこにあるのか分からなくなっていました。
一方、都内にあるカー用品店では、冬用のタイヤ交換が急ピッチで行われていました。
「オートバックス東雲」では、2024年に比べて3週間ほど早く冬用のタイヤに交換する人が急増したといいます。
この厳しい寒さは週末まで続く予想で、東京都内では日曜日に雪まじりの雨のところもありそうです。