大阪地検は大阪府浪速警察署の巡査の男が捜査関連資料を偽造したなどとして在宅起訴したことを発表しました。
大阪府警によると浪速警察署の巡査の男(39)は、ことし4月から5月にかけて複数の自転車窃盗事件で、防犯カメラの捜査を行っていないにもかかわらず、「映像が不鮮明だった」などと虚偽の報告資料を作成していたということです。
また、取り調べの状況報告書の用紙を本来、片面で作成すべきところを両面で作成していたことを隠ぺいするため、新たに片面の報告書を作成。被疑者の署名を自ら書き指印は自分の指印を押して偽造したうえ、元の用紙を廃棄していました。
大阪府警からの書類送検を受け、大阪地検は今月4日に巡査の男を在宅起訴しました。
当時の警察の調べに対して巡査の男は「仕事が分からないがたくさん回ってくるので自分に与えられた仕事の処理が追いつかず、だんだん追い込まれた。目の前の業務から逃げたいといった身勝手な思いを持ち始めた」と話していたということです。