自民党と日本維新の会は12日、新たに編成した与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの初会合を開きました。北陸新幹線・敦賀ー新大阪間については維新の提案でルートの再検証が浮上する中、来年度中の認可着工は見送られることが確実となりました。
一方、プロジェクトチームの下に北陸新幹線の整備委員会を設置することで合意し、敦賀ー新大阪間のルートなどを議論することになりました。
自民党と日本維新の会は12日に国会内で、高市政権が発足してから新たに編成されたメンバーによる与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの初会合を開きました。
このうち、北陸新幹線・敦賀ー新大阪間について日本維新の会から党内でまとめた8つの延伸ルート案が自民党に提示されました。
今後、プロジェクトチームの下に整備委員会を設置し、その中でルート案を検討することで合意しました。
終了後、共同座長を務める自民党の渡海紀三朗氏は敦賀ー新大阪間について「これから議論が始まるわけですから、具体的に去年より前に進むと言う風にはなかなか難しい」と述べ、福井県側が強く求めている来年度の認可・着工は困難との考えを示しました。
一方、共同座長を務める日本維新の会の前原誠司氏は「どのルートについてもニュートラルで議論していきたい。我々の考え方も対等に議論の俎上に載せていただくという意味でお願いした」と述べ、委員会で検証・議論することを求めました。
ただ、公明党との連立時代に小浜ー京都ルートを決定した自民党の渡海氏は、維新側が提案する延伸案の扱いについて明言を避けました。
北陸新幹線の整備委員会は週明け15日に初回の会議が開かれます。