だしが染み込んだ大根に卵。
これから食卓に登場することも多くなる国民食ともいえる、おでんにある変化が。
紀文食品が実施したアンケート調査で、家でおでんを作る回数について6割以上が変わらないと答えた一方で、減ったと答えた人が3割いることが分かりました。
「とても寒いとき『きょうおでんにしよう』という感じ。自分で好きな具材買って自分で味付けします」「圧力鍋とか使って結構簡単に作ってます。タマゴはだんだん高くなってるので節約してタマゴ入れないでやろうという日もある」という声がある一方で、「あまり作らない。味がうまく決まらないというか、あとはダイコンの下処理が面倒」「いろんな具材を入れようとすればするほど結構、お金がかかるイメージ」といった声も聞かれました。
おでんに欠かせない卵やジャガイモなど、食材の高騰が家でのおでん作りに影響を与えているようです。
そうした中「イット!」が取材したのは東京都内の居酒屋チェーン。
店の売りがボリュームたっぷりおでんのお通し。
お通し代の550円で食べ放題なんです。
食べ放題のお通しおでんを求める客で連日にぎわい、店舗数も増えているのだといいます。
炉端とおでん 呼炉凪来 上野店・田中涼さん:
2022年3月にオープンした。ことし16店舗出店、現在35店舗です。
具材の仕入価格が上がっているものの、店の看板でもあるおでん食べ放題は、価格を変えず続けていきたいということです。
注目される外食おでん。
こんなサービスも登場しているんです。
11日、都内の会議室で行われていたのはランチ忘年会。
囲んでいたのは、ケータリングサービスで注文したおでんです。
「ダイコンが思った以上に染みててすごくおいしい。作るのも簡単だし、何より盛り上がるのがすごい良い」といった声が聞かれました。
調理も簡単でおでんの具材や容器とともに届けられた発熱材を使い、その上に具材を入れた容器を載せて温めるだけ。
火を使わずに食べることができるんです。
おでんのケータリングを始めたきっかけについてノンピ・光山徹圭さんは「企業の懇親会などで使う時に、おでんで好きな具材は何かとか、会話のきっかけになりやすい料理かなとケータリングを始めました。毎年秋冬の人気商品で、去年に比べて1.5倍ほどの注文をいただいている」と話します。