バイウィーク明けの2連戦で47得点、さらに10日のアルティーリ千葉戦でもチームトップの17得点を記録したレバンガ北海道の富永啓生選手。その得点力でチームを牽引し、対峙するディフェンダーに衝撃を与え続けています。

 サンロッカーズ渋谷のベンドラメ礼生選手は富永選手とのマッチアップ後、こう語りました。「あれは僕ができる最大のディフェンスだと思うし、もしかしたらもう一歩近づくスペースがあったかもしれないですけど、彼の凄いところは、その周りというものをしっかりと理解していて、その自分のシュート出来る間合いさえ作ってしまえば、もうディフェンスがいようと関係ない。自分のシュートをちゃんと再現性高くできるというのが彼の凄さだと思うので、スリーポイントだけじゃなくてドライブのところも凄く良くなっているし、ディフェンスしていて凄くびっくりはしました。でもこれくらい決めてくるよなっていう部分もありました」

 さらに渋谷のカイル・ベイリーヘッドコーチも、富永対策の難しさについて言及しています。「スペーシングを考えると、富永選手にスリーを打たせたくない。そうなると結果としてドライブを許してしまう。ドライブさせると、そこに対してヘルプディフェンスが必要になり、ビッグマンが富永選手に対応することで、今度はリバウンドで不利になる。そういうところが非常に難しい」

 スリーポイントを警戒すればドライブを許し、ドライブを止めようとすればヘルプディフェンスが必要となり、結果的にリバウンドで不利になる。富永啓生という存在が、相手ディフェンスに常にジレンマを突きつけていることが伺えます。

 富永選手は、厳しいマークの中でもシュートを放てる理由について、「ディフェンスとの駆け引きではあるんですけど、そこで自分が思っている以上に出てこられたら、逆にドライブでいきますし、自分の今までやってきた中で、これぐらいの間合いなら打てるっていう距離はもちろんあるので、そこのタイミングを見計らってやってきました。タフショットではあると思うんですけど、それをたくさん打ってきましたし、決める自信はあります」と語りました。

 相手ディフェンスの「駆け引き」の中で、自らの「打てる距離」を見極め、そして「決める自信」を持って放たれるシュート。富永選手の得点力は相手ディフェンダーを悩ませ、得点以上の影響をコートに与え、チームの現在10連勝という快進撃に貢献しています。次節、レバンガ北海道は、およそ一か月ぶりのホームで11連勝を狙います。

北海道文化放送
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