アメリカのトランプ大統領は10日、ベネズエラ沖で大型の石油タンカーを拿捕したと明らかにしました。
詳細は明らかになっていませんが、ベネズエラとの緊張がいっそう高まる可能性があります。
トランプ大統領は、「われわれはベネズエラ沿岸でタンカーを拿捕したばかりだ。大型のタンカーで、これまでで最大の押収だ。そしてほかにも動きがある」と話し、タンカーについて「大型のタンカーでこれまでで最大規模だ。正当な理由で拿捕された」と説明し、ほかにも何らかの動きが続いていることを示唆しました。
ロイター通信は当局者の話として、「作戦はアメリカの沿岸警備隊が主導したが、タンカーの名称や、拿捕した具体的な場所については明らかにしていない」と報じています。
また、「ベネズエラの収入源となる石油を狙った新たな圧力の強化策」との見方を伝えています。
トランプ政権は2025年9月以降、中南米の海域で麻薬を密輸しているとみなした船を20回以上攻撃しているのをはじめ、トランプ大統領は「地上への攻撃も近く始める」と語り、ベネズエラへの圧力を強めています。
また、麻薬の密輸に関与していると指摘するマドゥロ大統領について、「彼の政権はもう長くはない」と語り、強硬な姿勢を崩していません。
タンカーの拿捕を受け、原油の先物価格が一時上昇していて、両国の緊張を一段と高める可能性があります。