佐世保市の宇久島で計画されているメガソーラーの事業者に対し、生態系に配慮した事業計画を求める要望書を日本生態学会が送り、10日会見を開きました。
要望書を送ったのは日本生態学会の九州地区会と自然保護専門委員会です。
宇久島のメガソーラー事業は9社が出資する「宇久島みらいエネルギー」が島の面積の10分の1にあたる280ヘクタールで、年間51.5万MWhを発電するものです。
学会では事業予定地にはオオミズスマシなど絶滅危惧種を含む動植物が生息・生育しているとして自主的な環境アセスメントが
不可欠だとしています。
日本生態学会九州地区会 九州大学教授 立田晴記 会長
「開発ありきの立場ではなく、地域の生態系に配慮して開発していっていただきたい」
要望書では「絶滅危惧種や学術上貴重な動植物の存在が脅かされないように専門家などと協力して適切な計画の修正や保全対策を行うこと」など3点を求めています。