鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
野川さんお願いします。

今年も残すところあとわずか、今週と来週は、この1年の放送の中から時間の関係でお伝えすることができなかったこぼれ話をお伝えします。
それでは…

【野川キャスター】
「あ、急行運転の時のドアにはめ込まれた種別板。これはスペシャルですね」

まずは今年3月、アストラムライン6000系車両の引退企画、急行運転を再現した『リバイバルツアー』密着編から。

アストラムラインでいかにして急行運転を実現していたのか、そのカギを握る大町駅の待避線を取材しました。
無事に取材を終え、駅構内を撮影していたその時…


≪謎の接近メロディ≫

【野川キャスター】
「これ、すごいですね」

意図せず非常にレアなメロディの撮影録音に成功しました。
通常、本通り方面行きの上り列車は…

≪上り接近メロディ≫

この接近メロディです!

一方、広域公園前駅方面への下り列車は…

≪下り列車接近メロディ≫

この2種類以外、ほとんど聞くことはありません。

では先ほどのメロディは…

謎の接近メロディ、実は『回送電車の接近メロディ』でした!

【駅のアナウンス】
「まもなく2番乗り場に回送電車が入ります、この電車はお乗りになれません」

【野川キャスター】
「お!来ました。回送列車ですから、車内の明かりは最低限ですね。お、開く。でもホームドアは開かずに、車両のドアだけ、一度開けて、閉めて。レアでしたね。迫ってくるメロディは初めて聞きました。レアなシーンに遭遇できました。ごちそうさまでした」

アストラムラインは上下線合わせて1日280本運行しますが、回送列車は21本だけ。
ラッシュ前後の利用者が少ない時間帯がほとんどで、この接近メロディを聞いたことがない人も多いことでしょう!

ちなみに最終電車も…

≪最終電車上り接近メロディとアナウンス≫

通常とは異なるメロディでアナウンスも違うんですね。

さらに下りもメロディが違うそうですよ!

≪最終電車下り接近メロディとアナウンス≫


続いては今年6月放送、次世代新交通システム、プリズモ編から。

広島県三原市にある三菱重工業三原製作所で発表されたプリズモは、架線がない充電走行式。まさに次世代の新交通システムでした。

この日、私は、プロ野球中継の前日で工場へ行くことができず、相棒、野川くん2号が取材を担当。

実はこの日、撮影したのはプリズモだけではありませんでした。

列車を作る工場も公開され、その工場の向かい側にあったのが…三菱重工の鉄道事業の原点ともなった御神体、C57です。
この車両は戦前、三菱重工業の神戸造船所で製造された鉄道事業のルーツともいえる存在で、長らく糸崎工場に展示されていました。
しかし、鉄道事業を和田沖工場に集約することに伴って、C57を移動させることに!

【野川キャスター】
「来ましたね、後ろ向きです。C57が後ろ向きにボイラー部分、三原の市街地へとやってきました。夜の街、国道をゆっくりと進んでいきます。まず普段は見ない映像です」

車両を一度解体して、大型トレーラーで運ぶ夜間のC57大移動作戦にも密着しました。


2日かけて、糸崎工場から和田沖工場へと移設されたC57…あれから1年以上が経ち、御神体の名にふさわしい立派な展示台が建設されていました。

【三菱重工エンジニアリングセグメント経営企画部 三原管理課 江頭誠子さん】
「完成いたしました。多くのお客様に見ていただいて、すごく感動して帰ってもらっています。はい、実はあれからですね、塗装も少ししまして。おめかししました。
1年前に取材に来ていただいた時には、この台がなかったので、本当に野川さんに設置台を見ていただきたかったです。『貴婦人』に、彼女に会いに来ていただけたらと思います」

そして、次回も未公開VTRの蔵出し企画!

【阪急電車館 館長さん・野川キャスター】
「ちょっと伝説の名車たちじゃないですか?」
「そう、そうなんですよ」

マルーンの使者が再び登場します。

テレビ新広島
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