自らのセクハラ問題による杉本前知事の辞職に伴い1月に行われる福井県知事選挙に向け、県議会の最大会派・自民党福井県議会から立候補の要請を受けた越前市長の山田賢一氏が報道陣の取材に応じ「思いは十分受け止める」として出馬を前向きに検討する考えを示しました。
 
県議会議員25人が所属する最大会派の自民党福井県議会は、知事選挙の候補者擁立に向けて2日連続で総会を開きました。
 
会議は非公開で行われ、終了後に西本正俊幹事長に説明した内容によると、冒頭、田村康夫会長から「次の知事選挙には元副知事で越前市長の山田賢一氏を会派として擁立したい」と提案がありました。
  
紛糾した9日の総会から一転、10日は異論はなく全会一致で決定しました。
 
西本幹事長は「現状の緊急事態に対応できるのは山田さんしかいない。行政経験が豊富で、さらに政治経歴も必要だと考えた。山田さんの男気をよく知っている。思いを受け止めてもらえるのではないか」と語りました。
  
自民党福井県議会の田村会長ら幹部は県議会本会議の終了後、越前市役所で山田市長と面談し、知事選挙への立候補を要請しました。
 
終了後、田村会長は「経験と実績と人柄から山田氏以外にいない。新幹線や原子力などの課題があり県政にとって大事な時期」と要請した経緯を語りました。
 
この後、山田市長も報道陣の取材に応じ「越前市長として色々やっていこうというところでもあり、後援会や市議会などとも検討した上で、返事をすると申し上げた。要請の中身については、私も長く県庁で新幹線や原子力、地方創成についてやってきたので、思いは十分受け止める」と前向きに検討する姿勢を明らかにしました。
 
その上で山田市長は、現在、開会中の12月市議会最終日の18日までに出馬するかどうか判断する考えを示しました。
 
自民党福井県議会は山田市長の出馬の意思を確認した後、党本部の推薦に向けて自民党県連の執行部会に諮る方針です。また、県議会のほかの会派にも支援を呼び掛けるとしています。
 
知事選挙は1月8日告示、25日投開票で、現時点で共産党の金元幸枝氏が出馬を表明しています。

福井テレビ
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